【バレーボール】慶大らしいバレーを模索し、次週・入替戦につなげる/関東大学男子1部バレーボールリーグ戦 第11戦vs法政大

第1セットは5点差をつけられる苦しい状況が続くなかで終盤で逆転に成功し観客を沸かせるも、あと1点が遠く惜しくもこのセットを落とした。第2セットは中盤で流れをつかみ同点に追いつくが、再度点差を広げられるとここから自分たちのしたいバレーを展開できなかった。負けられない第3セットだが、序盤から相手の連取を許し、慶大のミスも重なり苦しい時間が続く。各選手のプレーが光る場面はあったものの終始相手に圧倒され、この試合はストレート負けを喫した。

2024年5月19日(日)

春季関東大学男子1部バレーボールリーグ戦

第10戦 慶大×法政大

@日吉記念館 10:00-

得点
慶大	セット	法政大
27	1	29
17	2	25
11	3	25
出場選手
ポジション	背番号	名前(学部学年・出身校)
MB	1	松山鼓太郎(商2・慶應)
OH	8	入来晃徳(環3・佐世保南)
OH	6	内田克弥(環4・松江工業)
MB	12	芳賀祐介(環4・札幌北)
S	9	山口快人(経2・慶應)
OP	11	渡邊大昭(商4・慶應)
L	7	山元康生(法3・慶應)
3	尾方哲平(環3・日向学院)
途中出場
S	15	久保田健介(商3・慶應湘南)
L	4	今田匠海(政1・慶應)
OH	2	清水悠斗(総1・習志野)

リーグ最終戦、絶対に取りたい第1セットは主将・渡邊大昭(商4・慶應)が躍動する。持ち味の力強いスパイクで相手レシーブを吹き飛ばし、チーム最多の10得点を挙げる。セット終盤まで5点差をつけられる苦しい状況が続くなか、主将の思いに応えるように各選手のサーブが光り、少しずつ点差を詰めるも22―24で相手のマッチポイント。渡邊がストレートの線上に鋭くスパイクを決め23―24。さらにそのまま2連続サービスエースを決めて逆転、観客を沸かせデュースに持ち込む。芳賀祐介(環4・札幌北)のサーブや内田克弥(環4・松江工業)の強打が相手を崩して得点につなげ4年生がチームを引っ張るも、打ち合いを制せなかった。27―29で惜しくもこのセットを落とした。

1年生の清水も守備の一端を担った

立て直したい第2セット。序盤、入来晃徳(環3・佐世保南)のスパイクで得点する場面もあったが、慶大はなかなか主導権を握れないまま試合が進む。しかし、2―7の場面、入来のスパイクを相手がブロックアウトして得点。直後、内田克弥(環4・松江工業)がこの試合一番のサーブを放ち、相手のミスを誘った。つづく2度目のサーブも完璧に決め、相手を崩したところを渡邊が冷静にスパイクを決める。慶大は3点を連続して獲得。慶大は流れをつかみ、9ー10の場面で芳賀が強烈なスパイクを放ち、ついに同点に追いつく。だが、その後相手は徐々に流れを奪い返し、点差を広げる。慶大は相手の攻撃を前に、自分たちのしたいバレーを展開できず、このセットを17―25で落とす。

相手の鋭い球を山元が受け止める

第1、2セットを落とした慶大は、流れを掴めないまま第3セットに挑む。相手のスパイクやサービスエースが次々と決まり、5点を連取されたところで1回目のタイムアウトを取る。その後もスパイクがブロックにかかり、さらにタイミングが合わずプッシュが相手ブロックにかかるなど、苦しい時間が続く。スコアが1―11となったところで、慶大は2回目のタイムアウトを取る。流れを変えたい慶大は、芳賀のミドルや山口快人(経2・慶應)のバックアタックを駆使して得点を重ねるも、終始相手に圧倒され、最終的に11―25でストレート負けを喫した。

(取材:上村真子、長掛真依、重吉咲弥、村田理咲、五関優太)

以下、コメント

星谷健太朗監督

――今日の試合を振り返って

昨日に引き続きホームゲームをさせていただいてありがたかったかなと思います。 入替戦が決まっている中での戦い方だったので、次につながることができたんじゃないかなと思います。結果自体はなかなか決まらないところはありましたが、取り組む姿勢というところでは経験になるものになったんじゃないかなと思います。

――今日はあえて少し引いた位置にいらっしゃったと思いますが、その意図は何かありますから意図はあります。

――可能な範囲で教えていただけますか

(意図は)いくつか当然あるのですが、結局は自分たちがやらなきゃいけないですよね。判断とかも含めて。それを人からヘルプされているようだと先がないので今日というところで結果を取るよりそこの長期的なところを見たときの成長を重視したというのが答えです。

――次戦に向けて

もう全力を出し切って、我々の力を存分に見せつけてやり切りたいと思います。そのための準備をしっかりしたいです。

芳賀祐介選手(環4・札幌北)

――今日の試合を振り返って

昨日の時点で入替戦・最下位が確定でモチベーションが難しい試合ではあったのですが、来週の入替戦や早慶戦、日本一に向けて成長が必要だった試合で。2セット目、3セット目で崩れてしまってもったいない試合、もっとできたなと思う試合だったので、切り替えて入替戦に向けて、いろいろ課題が出たと思うので修正していきたいという気持ちです。

――「もっとできたな」とはどのあたりに感じたか

サーブがこの土日の課題で、昨日の試合の1セット目もサーブミスが7本出てしまっていて、逆に取れたセットではサーブミスは少なくて、相手にずっと圧をかけた状態で試合ができていて。今日はそれを修正しようってことだったのですが、やはり今日も良いサーブが出つつも、乗り切れない面もあったりで、ブロックやサーブレシーブといった課題もあるのですが、サーブで圧をかけ続けるというのが慶應の武器でもあるし、できなかったら課題でもあると思うのでそこを改善したいなと思います。

――入替戦に向けて

何があるか分からないと先輩たちもおっしゃるように、1部から行くものは負け続けて、逆に2部からいくものは完全優勝で勢い乗ってくると思うので、守るとかではなく、自分たちのバレー、サーブでしっかり攻めるなどできることをやって、あと結果がついてくると思うので、できることをしっかりやって、ベストを尽くしたいなと思います。

清水悠斗選手(総1・習志野)

――MBとしての起用でしたが、今日の試合を振り返って

普段はサイドとしてやることが多いんですけれど、自分ができることを最低限、ブロックだとかレシーブだとかそういうつなぎの部分で、最低限自分の役割を果たせるように、というのを心がけていました。

――今回のリーグでは、途中交代などでもチームの期待にこたえられるようなプレーが多くみられましたが、何を考えてプレーしていましたか

自分は多分いきなり入って流れを変えることが一番求められていることだと思うので、やはりどうしても点数を取ったら盛り上がると思うのでとにかくどう1点を取るのかっていうのは前々からいつでも準備しているようにしていました。

――初めてのリーグ戦を通しての感想と、今後の選手像について

やっぱり大学バレー楽しいなというのはめちゃめちゃ思って、先輩も優しくしてくれるし、他大の選手や先輩を見てもすごい選手ばかりなので、そういうところから良い要素というか、目指すべき部分を自分の中に見つけてこれからもプレーの向上につなげていきたいです。目指す選手像はやはりこの2番をつけていた、去年の松本選手みたいに本当に決めきるエース、困ったときに託されるようなエースに4年間でなっていきたいなと思います。

――入替戦に向けて

まずはスタメンで出られるように、それで出るというのが一番目指しているところなので、1週間の練習で、仲間と競い合って、プレーを向上させていきたいと思います。

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