【ベトナム】預金金利、下期に1%上昇も=UOB銀[金融]

シンガポール金融大手ユナイテッド・オーバーシーズ・バンク(UOB)のベトナム法人、UOBベトナムの通貨取引部門の責任者ディン・ドゥック・クアン氏は23日に開かれた市場予測・投資戦略セミナーで、現在5%程度の預金金利が下半期(7~12月)に0.5~1%上昇する可能性があるとの見方を示した。同日付VNエクスプレスが報じた。

直近では短期預金の金利は個人預金の伸び悩みに対応して0.2~0.3%引き上げられたが、金利は5%程度と依然低い水準にある。クアン氏によると、国際市場の傾向に加えて、他の投資手段の利回りとの均衡を求めて、銀行が預金金利を引き上げようとしている。ベトナム国家銀行(中央銀行)の資料によると、銀行業界の預金残高の伸びは1~4月に2%に届かず、過去数年間の同期に比べて低調だった。

クアン氏によると、銀行業界の資金繰りに問題はなく、通貨政策もインフレ抑止や為替レート安定を目的として引き締めに転じる懸念は今のところないという。

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