米イリノイ州シカゴ郊外で、青い目のセミが発見された。
PEOPLE 誌によると5月20日、動物のショーを運営するケリー・シムキンズさんは、飼育する爬虫類のエサとなるセミをオーランドパークで集めていた。その中に、青い目をした個体を見つけたという。
*シムキンズさんが発見した青い目のセミ*
「とても独特だと思って『青い目のセミ』とネットで調べたら、とても希少だと出てきました」とシムキンズさんは同誌に語る。
NBC が取材した専門家も、「100万分の1」の珍しさだと認めている。通常は赤い目を持つ種類だ。
ところが、シムキンズさんの前にも4歳の男の子がウィートンで青い目のセミを捕獲 している。セミはシカゴ市内のフィールド自然史博物館に寄贈された。
イリノイ州では「周期ゼミ」の大量発生がいち早く始まっている。
「周期ゼミ」は「素数ゼミ」とも呼ばれ、13年ごと(13年ゼミ)と17年ごと(17年ゼミ)に大量発生する。
今年は221年 ぶりに、13年ゼミのブルード19(大南方年次集団)と17年ゼミのブルード13(イリノイ北方年次集団)が同年に羽化を迎えるため、かつてない大量発生が予想されている。
その数なんと1兆匹だ。青い目のセミが2匹見つかるのも納得できる。
コネチカット大学 によると、13年ゼミの「ブルード19(大南方年次集団)」はメリーランド州からジョージア州までの東海岸と、アイオワ州からオクラホマ州までの中西部で発生する集団で、「定期的に発生するセミのブルードの中では、間違いなく(地理的な意味で)最大」だという。
17年ゼミの「ブルード13(イリノイ北方年次集団)」は主にシカゴ周辺で発生する。