最終日曜1万6千人突破 氷見「お菓子の美術館」30日まで 富山、石川から1978人鑑賞

「お菓子の宮殿の晩餐会」で記念撮影を楽しむ家族連れ=氷見市芸術文化館

  ●2番目に多く 家族や団体、夢空間に歓声

 氷見市芸術文化館で30日まで開催されている「お菓子の美術館~渡辺おさむスイーツアートin氷見~」(富山新聞社、北國新聞社主催)は26日、会期最後の日曜に富山、石川から大勢の家族連れやグループが続々と鑑賞に訪れた。北陸初開催の展覧会を見逃すまいと会期2番目に多い1978人が来場し、来館者数は1万6千人を突破した。来場者は「夢の空間」を満喫した。

 本物そっくりのカラフルなお菓子やスイーツで彩られた水族館や動物園、美術館など各エリアで世界観が変わるたび、来館者は目を輝かせ「かわいい」「すごい」と歓声を漏らした。

 白山市の呉服店の企画で石川県内を中心に和装グループ15人が観覧に訪れ、同市の五味初美さん(66)は「お菓子の美術館を見ようと最後の日曜日に来た。めちゃくちゃすごい。食べたくなる」と感想を語った。

 家族5人で訪れた氷見市大野の川本梓乃ちゃん(3)は水族館の壁に掛かった「泳げたい焼きくん」が気に入り、「かわいかった」と笑みを浮かべた。

 砺波市庄東小1年の中嶋藍梨さん(7)は木馬のメリーゴーラウンドやドラゴンなどに笑顔を浮かべ、スマートフォンで写真を撮り続けた。

 高岡市高陵小3年の串田佳穂さん(8)と眞穂さん(6)の姉妹は「本当のお菓子みたい」と話した。両親と一緒に訪れた石川県宝達志水町志雄小1年の保田真凜さん(6)と唯杏ちゃん(2)の姉妹は「きれい」と目を輝かせた。

  ●マルシェでにぎわい 会場周辺で「翠のサーカス」

 「お菓子の美術館」の会場周辺では、マルシェ「ハナミユクノ庭」が開かれ、飲食や雑貨などの買い物や、音楽劇やライブ演奏を楽しむ大勢の来場者でにぎわい、展覧会との相乗効果で盛り上がった。

 「初夏 翠(みどり)のサーカス」と銘打ち、飲食やパン、菓子のほか、アクセサリー、雑貨、革製品・小物など個性あふれる31店が市芸術文化館の1階回廊に出店した。衣装や商品、包装まで緑色にこだわった趣向で会場を包み込んだ。

 地元の小中高生によるオリジナル音楽劇「イヤサー~舞いつなげ、氷見のこえ~」が劇中歌「夜長月」や、テーマソング「未来(あした)へ」などを披露した。ライブ演奏では美しい歌声や音色が会場に響き渡った。

© 株式会社北國新聞社