取材ノート 服好き生かした綿密な取材を

 ■今年1月から繊維業界を担当することになった。もともと服が好きで、実際に製品を見せてもらえる展示会取材は胸が躍る。「SNS(交流サイト)で見かけたデザインだ」などと、実生活とつながる点が多いのもまた面白い。
 担当者との会話も弾む中「量販店の衣料品売り場で服を購入しますか?」と問われた。「ちまたのアパレルブランドに引けを取らない質のものもある。掘り出し物が多いですよ」と続ける。
 私は量販店で服を購入する機会は少ない。最後に購入したのは小学生の頃だったかもしれない。しかし、展示会に訪れて初めて知ったが、優れた品質、デザイン性のものが数多く並んでいる。担当者は「来店したくなるような魅力的な売り場づくりが欠かせないが、店側もそこまで手が回らないのが現実。近年では、ポップなどの装飾品も商品と合わせて提案し、売り場構成をイメージしやすいよう工夫している」と話す。服好きを生かし、繊維企業のあの手この手を綿密に取材していきたいと思う。
 ■酒井田梨央(さかいだ・りお)繊維、名古屋市内の企業、市政を担当。先日、旅行先の観光施設でカメラマンに写真を撮ってもらった。数分後に仕上がりを見せてもらい「すごくよく撮れてる!」とのせられ1500円で購入。冷静になってみたらどう考えても高かった。実物より少しやせて見えるので、後悔はしていない。

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