朔太郎の時代に「時間旅行」 「るなぱあく」に続く地下道、歴史ある建築物で彩る 群馬・前橋市

 群馬県前橋市大手町の児童遊園「るなぱあく」などに続く地下道の壁面が市の歴史的建築イラストで彩られ、歩行者を楽しませている=写真。26日に式典が開かれ、関係者が完成を祝った。

 壁画は地下道の美化に取り組む前橋ローターアクトクラブの「地下道アート空間プロジェクト」の第2弾で、今回は前橋ロータリークラブと共同で行った。前橋生糸改所や前橋駅、麻屋百貨店など同市出身の詩人、萩原朔太郎(1886~1942年)が生きた時代の37の名所を前橋工科大の学生が描き起こした。

 “建築タイムトンネル”と銘打ち、約22メートルの壁に年代順に並べた。初めて通った安中小4年の小板橋拓さん(9)は「不思議な空間でおもしろい」と話した。

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