福井県のライドシェア、9市町で7月ごろ実証事業スタート 一般ドライバー確保し国に申請

ライドシェアで使用されるタクシー配車アプリ「GO」の実演=2024年2月、福井県庁

 福井県と県内9タクシー事業者は、一般ドライバーが自家用車を使って有償で送迎する「日本版ライドシェア」の県内導入に向け、県内9市町で今夏から実証事業に乗り出す。深刻化するタクシー業界の人材不足解消につなげるのが狙い。県は各事業者が一般ドライバーを確保した段階で国に許可申請し、早ければ7月下旬ごろにスタートさせたい考え。

 日本版ライドシェアはタクシーが足りない区域と時間帯に限り、タクシー事業者の管理による運行などの条件付きで4月に導入された。タクシー配車アプリ「GO」を使い、発着地と運賃を事前に確定し、利用者はキャッシュレス決済する。

 県は実証事業の経費として、本年度当初予算に約1500万円を計上した。

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