『それスノ』完コピダンス対決が好評な理由は? 企画を盛り上げるSnow Manの持ち味

5月24日放送の『それSnow Manにやらせて下さい』(TBS系)で、人気企画「ダンスノ完コピレボリューション」の第5弾が放送された。同企画は、誰もが一度は見たことがある曲の振り付けを3分で覚え、完コピできるかどうかを競うというもの。その第5弾には、STARTO ENTERTAINMENTチームとして河合郁人、Kis-My-Ft2・千賀健永、SixTONES・ジェシー、Travis Japan・宮近海斗が登場。同事務所のメンバーが多数出演するとあり、注目を集めた。毎回大好評の同企画は、まだまだ続いていきそうだ。そこでシリーズ化している理由を改めて考えてみたい。

まず挙げられるのは、豪華なゲスト陣。ダンスを得意とするゲストが登場するのだが、毎回錚々たるメンツが揃っている。第1弾ではEXILE/GENERATIONS・関口メンディー、GENERATIONS・小森隼、THE RAMPAGE・藤原樹、FANTASTICS・木村慧人、第2弾では松本利夫、KARA・NICOLE、第3弾ではDa-iCE・花村想太、JO1・川尻蓮、DA PUMP・TOMO、RADIO FISH・FISHBOY、第4弾ではKep1er・シャオティン、マシロ、ダヨン、ヒカル、ヨンウンなどが出演し、ハイレベルなダンスを披露。その他にも、ダンス経験がある木南晴夏やお馴染みになりつつある加藤諒やMAX・MINAなども出演し、出演者一丸となってダンスの楽しさを伝えている。

さらに、Snow Manのダンスがじっくり味わえることも同企画が人気である大きな理由だろう。ガッツリ踊る彼らを見ていると、やはりダンスに強みがあるグループなのだと再確認できる。4月19日放送の第4弾でも、阿部亮平はKep1erの「WA DA DA」をお手本通りに綺麗に踊りきり、岩本照と目黒蓮はKinKi Kidsの「ジェットコースター・ロマンス」で高いシンクロ率を見せ、ラウールは少女時代「MR.TAXI」で本領を発揮していた。かと思えば、宮舘涼太は優雅に舞い、向井康二はオリジナルアレンジを加え、佐久間大介はシャカリキダンスを披露してスパイスを加えている。深澤辰哉も目黒と共に嵐の「A・RA・SHI」を後輩として見事に披露していた。なんともいいバランスで番組を盛り上げていた。

そして、バラエティとしての面白さもたっぷり詰まっている。ゲストチームとの対決という形を取っているため、毎回盛り上がりどころが多い。しかも、Snow Manチームはゲストチームとギリギリの勝負になることも少なくない。この接戦が視聴者をエキサイトさせ、飽きさせないのだろう。また、ゲストとSnow Manメンバーの繋がりが語られる部分もバラエティ要素のひとつ。Kep1er・マシロがラウールと映画『SHAKE HANDS』(2013年公開)で共演経験があったり、Da-iCE・花村が渡辺翔太とカラオケに行く仲であったり、ハシヤスメ・アツコがドラマ『大奥』(フジテレビ系)で宮舘と共演したり。ダンス以外の部分でも、それらにまつわるエピソードが語られるのも面白い。

もちろんこの他にも多くの人気の理由があるが、同企画が老若男女楽しめるコンテンツであることは間違いない。こうした幅広い世代が楽しめるコンテンツを作り上げられているSnow Manたちのスキルに感服だ。そして様々な壁を超え、ダンスを通じて繋がりが広がっていくきっかけとなることにも期待したい。

(文=高橋梓)

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