1万株の「青の海」 雨に映えるアジサイ「神聖に感じる」 鮮やかなピンクのノボタンも 本部町・よへなあじさい園

 沖縄県本部町伊豆味区のよへなあじさい園で10日から、あじさい祭りが開かれている。アジサイの他、ノボタン科のメディニラや星形の黄色い花を咲かせるコンロンカなどの花木が観察できる。6月30日まで。

 同園は2018年に100歳で亡くなった饒平名ウトさんが01年に開園した。1万平方メートルほどの面積に約15種類の花木が植えられている。ウトさんの娘で四女の宮城由利子さん(73)は「ヒメアジサイとガクアジサイを合わせておよそ1万株ある。昨年はシーズン期間中1万5千人が観察に来た」とPR。同区の嵩原安彦区長は「青いアジサイのヒメアジサイは、海に面していない伊豆味にとって、とても神聖に感じる」と話した。

 期間中無休で午前9時~午後6時まで。入園料は大人500円、小中高生200円。問い合わせは同園、電話0980(47)2183。(玉城学通信員)

「青い海のようだ。やはりアジサイには雨粒がよく似合う」と話す本部町伊豆味区の嵩原安彦区長=21日、同町・よへなあじさい園
開花したノボタン科のメディニラ(別名オオバヤドリノボタン)

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