富山湾岸沿いにぎわう 「魚津しんきろうロード朝市」初開催、100店出店1万人来場

大勢の人でにぎわう朝市=魚津市本新のしんきろうロード

 「魚津しんきろうロード朝市」が26日、富山県魚津市の海岸沿いを走るしんきろうロードを歩行者天国にして初めて開かれた。新川地区ににぎわいを創出しようと、魚津商工会議所青年部でつくる実行委員会が企画した。富山湾を一望できる約650メートルに約100の露店が並び、来場者は景色を楽しみながら買い物を楽しんでいた。

 実行委メンバーで魚津市内で水団子専門店を営む大野慎太郎さん(39)を中心に、3月からSNSでメッセージを送ったり、チラシを配ったりと出店者集めに奔走。青森県八戸市の日本最大級の「館鼻岸壁朝市」のような規模を目指し準備を進めた。しんきろうロードの近くにある海の駅蜃気楼で毎月第2、4日曜に行われている「魚津の朝市」も盛り上げようと、開催日を合わせた。

 この日は魚津市本新から北鬼江間を通行止めにして、午前6時半~同9時半まで開催。地元の魚介類や野菜に加え古着や植物などを扱う多様な店が軒を連ね、品定めする大勢の家族連れらでにぎわった。能登半島地震で被災した七尾市の菓子店が出店したほか、輪島市の塗り箸を扱う店もあった。実行委によると、約1万人が来場した。

 氷見市園から夫婦で訪れた竹本信行さん(44)は「思った以上ににぎわっていた。眺めが良くてのんびりできる」と話した。朝市は年に数回開く予定。北日本新聞社後援。

大道芸に子どもたちが集まった
早朝から海岸沿いに大勢の人が訪れた
富山湾を一望しながら優雅な朝食を楽しむ親子連れ

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