大谷翔平のおかげで「良い投手になれた」 NPB時代に聞いた噂…元日本ハム右腕の感謝

ドジャース戦に登板したレッズのニック・マルティネス【写真:Getty Images】

マルティネスはドジャース相手に2勝、9回1/3を無失点

■レッズ 4ー1 ドジャース(日本時間27日・シンシナティ)

かつて日本ハム、ソフトバンクでプレーしたニック・マルティネス投手は現在、レッズで先発、中継ぎとフル回転している。スプリングトレーニングからドジャースの強力打線を抑え、大谷翔平投手とはここまで公式戦3打数無安打。「彼は本当に素晴らしい打者だから、私もいい投手になることができた」と笑顔を見せた。

33歳のマルティネスは2018年に日本ハムに加入、同年からメジャー挑戦した大谷とは“入れ違い”だった。それでも日本ハム時代は大谷の噂を耳にすることは多かったという。「彼がどれだけ素晴らしい選手か聞いたよ。彼は毎日試合に出場していた。ライトや投手として出場した。彼は色々やっていたね」。

2021年にメジャー復帰し今季からレッズに加入。大谷とはスプリングトレーニングで2打数無安打(試合はノーゲーム)、16日(日本時間17日)の敵地・ドジャース戦では、捕邪飛、空振り三振、26日(同27日)は、二ゴロに抑えた。ドジャース相手に今季は2試合に登板し、2勝。9回1/3を投げわずか2安打、7奪三振無失点と抑え込んでいる。

強力打線を抑える秘訣は「カウントを先行すること。初球にストライクを奪うことがとても大事だ。スプリングトレーニングでも、先日でもそれをすることができた」と話す。言葉通り四球はゼロ。「失投をすれば大抵はホームランになってしまう。だから、間違えることはできない。集中して、ストライクを投げなくてはいけない」。

大谷らと対戦することで集中力も増したという。「彼は本当に素晴らしい打者だから、高い集中力が求められる。彼は本当に素晴らしい打者だから、私も良い投手になることができた」と笑う。「彼に失投を投げることはできないから、高い集中力を持って望んだよ。それができたと思う」。謙虚な姿勢が好結果にもつながっているのかもしれない。(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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