[こんなキャンピングカーで旅してみたい] 欧州で愛されるETRUSCO(エトルスコ)日本初上陸!【イタリアンデザインが美しい】

●文:月刊自家用車編集部 ●写真:月刊自家用車編集部 EURO-TOY

キャンピングカーの名門・ハイマーとイタリアンデザインの融合

ヨーロッパのキャンピングカービルダーと聞かれると、どのようなブランドの名前が浮かぶだろうか? HYMER(ハイマー)、Dethleffs(デスレフ)、ADRIA(アドリア)等は老舗ブランドで、日本国内でもすでに販売されているため、聞いたことがあるという方も多いかもしれない。

しかし、ETRUSCO(エトルスコ)というブランドを知っているという人は、まだ少ないだろう。それも当然で、エトルスコは2016年に創立された新しいキャンピングカーブランド。

美しいヨーロッパの風景に溶け込むETRUSCOのモーターホーム

エトルスコは、ドイツ最王手のキャンピングカービルダーであるハイマーと同じグループに属している。ドイツのブランドだが、生産は2016年の設立当時からイタリアのトスカーナ州で行われており、ハイマー社のディテールへのこだわりと、イタリアのデザインが融合したブランドと言われている。

ブランド誕生からそれほど時間は経っていないが、すでにヨーロッパ全土で愛されるブランドにまで成長している。日本初進出を果たしたばかりで、アジア圏への進出が初という新鋭のキャンピングカーブランドだ。

豪華モーターホームを含む魅力的なラインアップ

エトルスコを日本国内で販売するのは、同ブランドと正規ディーラー契約を締結したトイファクトリー(Toy-Factory)だ。トヨタ ハイエースベースのキャンピングカー国内シェアNo.1の実績や、フィアットのプロフェッショナル正規ディーラーとしての取り組み等が評価されたのだという。

日本で販売されるモデルは、魅力的なラインアップとなっている。バンコンタイプだけでなく、キャブコンタイプや“クラスA”と呼ばれる豪華装備を搭載したモーターホームもある。モーターホームと全長6mサイズのキャブコンは、2024年中の販売開始が予定されている。

すでに発売されているのは、7mサイズの大型キャブコンである「T 6900 SB」、バンコンタイプの「CV 600 BB」「CV 600 DB」。実車は、トイファクトリーの輸入キャンピングカー専門店「EURO-TOY(ユーロトイ)相模原」でチェックできる。

ETRUSCOを取り扱うEURO-TOY相模原。左手前に見えるのがCV 600 DB。
屋内型のショールームで、輸入キャンピングカーをじっくり見ることができるEURO-TOY相模原。

CV 600 DB:夫婦2人で贅沢な旅を楽しめるバンコン

ここからは、ユーロトイ相模原に展示されているエトルスコのキャンピングカーを紹介しよう。ピックアップしたのは、バンコンタイプのCV 600 DBだ。

EURO-TOY相模原に展示されているETRUSCO CV 600 DB。

エクステリアのデザインが美しいエトルスコCV 600 DB。サイドオーニングが付いていて、旅先で手軽に日陰を作ることができる。ルーフには天窓があり、通常は2名就寝だが、ポップアップで就寝人数を増やすことも可能だ。

ETRUSCO CV 600 DBのサイドビュー
CV 600 DBのボディサイズは、全長5,990×全幅2,050×全高1,900mm。

エトルスコのラインアップの中ではコンパクトタイプのCV 600 DB。ボディサイズは全長5,990×全幅2,050×全高1,900mm。

ベースは、フィアット デュカト(FIAT DUCATO)のため、走行性能の高さという魅力を備えている。

エトルスコCV 600 DBのリアビュー
観音開きで使い勝手が良いリアドア
エントランスに付いている電動ステップ
網戸にして風を取り入れることもできる。

― ナチュラルな色調で、スマートさと機能性が両立されたインテリア

CV 600 DBは、旅に必要な装備が完備されているキャンピングカーのため、思い立った時に旅に出ることが可能だ。乗車は4名で就寝は2名(オプションのベッドを設定すれば5名)のため、夫婦2人と愛犬等で、贅沢な車旅を楽しめる。

インテリアは、ヨーロッパのブランドらしいデザインとレイアウト。ナチュラルな色調でスマートさと機能性が両立されている。

CV 600 DBのインテリア

運転席と助手席は回転式のため、ソファと合わせて4名でテーブルを囲むことができる。ダイネットの上には、収納スペースに加えて天窓も付いている。エントランス横に冷蔵庫があり、車内からも車外からもアクセスがしやすい。

キッチンには、2口コンロとシンクが備え付けられている。コンロ下には収納スペースが充実していて、キッチンの対面には、シャワーとトイレが付いたマルチルームがある。

CV 600 DBのダイネット。運転席と助手席は回転式だ。
ダイネット上には天窓がある。
CV 600 DBのキッチンスペース。2口コンロとシンクが付いている。
CV 600 DBのマルチルーム

リヤには、大人2人がゆっくり休める常設の就寝スペースが設けられている。ベッドサイズは、幅1,970×奥行き1,500mm〜のダブルベッドサイズ。リヤドアを開けば、ベッドに寝転がって旅先の景色を楽しみながらリラックスした時間を過ごすことができる。

CV 600 DBの就寝スペース。サイズは幅1,970×奥行き1,500mm〜。

ベッド下には遊び道具等を収納できるスペースがあり、車内外からアクセスできるため使い勝手も良い。

なお、CV 600 BBも基本的なレイアウトは同じだが、リアの常設ベッドが2段ベッドになっている。そのため初期設定から就寝人数は4名で、オプションのベッドを追加すれば、さらに人数を増やすことが可能になる。

T 6900 SB:大型キャブコンタイプもラインナップ

ユーロトイ相模原では、CV 600 DBとともに7mサイズのキャブコン「T 6900 SB」も展示されている。ベース車両はこちらもフィアット デュカトだが、キャブコンタイプのためさらに広い室内空間を持つキャンピングカーだ。

ETRUSCOのT 6900 SB
T 6900 SBのインテリア

T 6900 SBのボディサイズは、全長6,950×全幅2,320×全高2,950mm。大型のキャブコンで、乗車定員は4名で就寝定員は2名(オプションベッド設定なら5名)。スタイリッシュでラグジュアリーな室内空間で、贅沢な旅を楽しむことができる。

本記事公開時点で実車をチェックできるのは、CV 600 DBとT 6900 SBの2モデルだが、2024年中には、全長6mサイズのキャブコン「T 5900 FB」、スイートルームのような豪華装備を完備したAクラスのモーターホーム「I 6900 SB」も販売開始予定になっている。

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