山本由伸 レッズ戦5回8三振の力投も…〝魔の3回〟不運すぎる4失点で2か月ぶり2敗目

初登板以来の2敗目となったドジャース・山本由伸(ロイター=USA TODAY Sports)

ドジャース・山本由伸投手(25)は26日(日本時間27日)に敵地シンシナティでのレッズ戦に先発し、5回を投げ、6安打4失点、8三振2四球で2敗目(5勝)を喫した。チームは1―4で敗れ、5年ぶりの5連敗。

魔の3回だ。先頭ベンソンはスプリットで3球三振に仕留めたが、1番ハートビーズは外角低めのスプリットで詰まらせるも打球は左前に落ちた。続くデラクルスは盗塁を警戒し過ぎて、ストレートの四球。3番スティアの痛烈なゴロを三塁手のK・ヘルナンデスが好捕するも二死一、二塁とピンチが続く。

4番フレーリーの抜けようかというゴロを、二塁手のラックスが何とか止めて二死満塁。5番インディアをシンカーで詰まらせたが、ゴロは一、二塁間を破って二者が生還した。続くマルティニの打席で二盗に成功し二死二、三塁とされ、フルカウントからの7球目、内角フォーシームで打ち取った飛球は左前へポトリと落ちた。7番エスピナルはカーブで3球三振に仕留めるも4点を失った。打たれた4安打は痛烈な打球ではなく、飛んだところが悪かった。不運と形容するしかない。

4連敗中の重い雰囲気の中、先発マウンドに上がった。マスクをかぶるのはバーンズ。組むのは4試合目だが過去3試合、17イニング無失点だった。また、デーゲームの登板は3試合目だが、過去2試合11イニング無失点とプラスのデータがそろっていた。

最速96・8マイル(約155・8キロ)のフォーシーム、最大72インチ(約182・9センチ)落ちるカーブを中心に1、2回は安打を許しながらも無失点に抑えた。4、5回も得点は許さなかった。レッズの勢いに飲み込まれた3回だけが残念だ。

韓国・ソウルで先発した3月21日以来の黒星を喫し、6連勝を逃がした山本。次回登板で再スタートだ。

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