「遊んでいたら発達した、が最強!」保育や療育の現場、家庭でできる遊びが満載の保育書

子どもを変えずに、子どもの周りの世界を変える支援方法を発信する、チャイルドフッド・ラボ代表理事 藤原里美さんの最新刊『発達が気になる子の感覚統合遊び』が2024年5月24日(金)より全国の書店・オンライン書店等で発売されました。

子どもの6つのつまづきにアプローチする遊びを、アレンジもあわせて100種以上紹介

よく転ぶ/人とぶつかる/そわそわして落ち着きがない/集中できない/切り替えが悪いなど、「気になる子」の行動のなぞを感覚統合の視点から読み解きます。

感覚統合って?

かんたんにいうと感覚統合とは「感覚情報の交通整理」です。
私たちはさまざまな感覚を使って、環境から情報を取り入れ、その情報を整理整頓し、記憶したり、考えたり、体に指令を出したりして生活しています。

この機能により、その場その時に応じた感覚調整や集中が可能になり、周囲の状況の把握とそれをふまえた行動(自分の体の把握・道具の使用、人とのコミュニケーションなど)ができるようになります。

しかし、この感覚入力の経験が不十分だと、一見すると感覚とは関係ないような子どもの気になる姿(力加減が苦手・姿勢が保てない・かんしゃくなど)に直結します。それぞれの子どもの成長段階に見合った感覚を取り入れることが必要です。

『発達が気になる子の感覚統合遊び』では、次の6つのアプローチから、遊びを紹介。

1.固有感覚のつまずきにアプローチする遊び(ボディイメージ) 2.前庭覚のつまずきにアプローチする遊び(バランス感覚) 3.触感覚のつまずきにアプローチする遊び(触れて楽しむ) 4.協調運動のつまずきにアプローチする遊び(身のこなし) 5.感覚欲求のつまずきにアプローチする遊び(感覚を堪能する) 6.感覚統合をゲームで楽しむ遊び

現場で、今すぐ、かんたんに実践できる遊び、子どもたちが楽しんで取り組める遊びが満載。
全ページカラーイラストでわかりやすく、楽しく紹介します。

遊びごとにどのような子に適しているかを示し、伸ばしたい能力をアイコンで表示。効果とねらいを解説しています。楽しく実践するためのポイントや補足情報も掲載しています。

「遊んでいたら発達した、が最強!」「子どもは1mmも変えない」

著者、チャイルドフッド・ラボ代表理事 藤原里美さんが提唱する「遊んでいたら発達した、が最強!」「子どもは1mmも変えない」という考えのもと、すぐに実践できるメソッドも充実。保育や療育の現場、家庭で実現可能なアイデアばかり。

〈生活の中に「遊び」が散りばめられ、感覚統合が生きた知恵となり、子どもとの生活が豊かになることを願っています。〉
(本書 はじめに より抜粋)

楽しく遊んでいたら、
□先生のお話がきけるようになった
□落ち着いて座れるようになった
□物にぶつからなくなった
□手元を見て着替えができるようになった
□音が怖くなくなった
その結果、先生にほめらるようになった!

子どもはただ楽しく遊んでいただけなのに、今まで困っていたことが解決し、いつの間にか生活しやすくなった。
そんな姿をめざす1冊です。

本書の目次

はじめに
第1章 理論編 感覚統合と遊びの基礎知識
第2章 あそび編 ボディイメージ
第3章 あそび編 バランス感覚
第4章 あそび編 触れて楽しむ
第5章 あそび編 身のこなし
第6章 あそび編 感覚を堪能する
第7章 あそび編 ゲームで楽しむ

書誌情報

書名:発達が気になる子の感覚統合遊び
著者:藤原里美
定価:2,420円(税込)
判型:B5判
ページ数:160P
ISBN:978-4-537-22209-8
発売日:2024年5月24日

【書誌情報】 『発達が気になる子の感覚統合遊び』 藤原里美 著 【関連保育書】 『保育の現場ですぐに使える! 伝わる文章&話し方のきほん』 浅井拓久也 著 [『発達心理の専門家が教える 保育で役立つ気になる子のサポートBOOK』 湯汲英史 監修 ](https://www.nihonbungeisha.co.jp/book/b643413.html)

© 株式会社日本文芸社