カンヌ映画祭最高賞に「アノーラ」、国外脱出のイラン監督作に特別賞

Miranda Murray Hanna Rantala

[カンヌ(フランス) 25日 ロイター] - フランスで開かれた第77回カンヌ国際映画祭は25日、コンペティション部門の授賞式を行い、米国のショーン・ベイカー監督が手がけたコメディー「Anora(原題・アノーラ)」が最高賞「パルムドール」を受賞した。

同作品は米国の性産業で働く女性がロシアのオリガルヒ(新興財閥)の息子と結婚したものの、家族から反対されるというストーリーのダークコメディー。

審査委員長のグレタ・ガーウィグ監督は、アノーラが「信じられないほど人間的で人道的な映画で、私たちの心を捉えた」と評価した。

また、映画祭の開幕前に国外に脱出したイランのモハマド・ラスロフ監督が「The Seed of the Sacred Fig(原題)」で特別賞に輝いた。

このほか、「スター・ウォーズ」のジョージ・ルーカス監督が名誉賞を受賞した。

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