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卯の花の匂う垣根に―。大潟区出身の作曲家、小山作之助(1864~1927年)が作曲した唱歌「夏は来ぬ」に登場する卯の花(ウツギ)が25日から6月10日まで、上越妙高駅改札脇のイベントスペースに展示されている。同駅の新幹線発車メロディーに「夏は来ぬ」が採用されていることから、板倉区の住民団体が毎年咲かせて展示している。
団体は板倉区栗沢で卯の花が咲く場所や「桜の里」の環境整備活動を行っている。代表の安原義一さんが自生している卯の花に着目、「上越妙高駅に展示できれば」と団体で保全を続けている。今年は2鉢を持参し、イベントスペースに飾り付けた。つぼみも多く付いており、これからしばらくの期間花を楽しむことができそうだ。
安原さんは「新幹線の発車メロディーはどこも素晴らしい音楽を使っているが、『夏は来ぬ』は花で表現できるのがいいところ。ぜひ卯の花に関心を持ってもらい、板倉にも足を運んでほしい」と話していた。