「矛盾した気持ち…」続投望むも解任されたチャビ監督、ラストマッチ終え後任監督へ一言「経済状況は不利。簡単な仕事ではない」

バルセロナでのラストマッチを終えたチャビ監督[写真:Getty Images]

バルセロナのチャビ・エルナンデス監督が、ラストマッチを終えて心境を語った。スペイン『アス』が伝えた。

26日、ラ・リーガ最終節が開催され、バルセロナはアウェイでセビージャと対戦した。

2位が確定しているバルセロナ。チャビ監督にとっては、これがバルセロナでの最後の試合となる中、ロベルト・レヴァンドフスキのゴールで先制。しかし、すぐに追いつかれてしまう。

それでも59分にフェルミン・ロペスがゴール。そのまま逃げ切り、1-2で勝利。チャビ監督のラストマッチを勝利で飾ることとなった。

自らの電撃退任発言、一転しての続投決定、そして電撃的に解任と自身の去就が目まぐるしく変わったチャビ監督。最終節を終え、「解放されたか?」という質問には「続けたかった」と回答。それでも決断を受け入れるとした。

「解放されたか?いいや。我々は続けたかった。これはまだ終わっていないと思っていた。結果は良かったと思っているし、矛盾した気持ちだ」

「我々は正しい道を進んでいたと思うが、サッカーにはこうしたことがある。リーダーたちは決断を下すために存在し、彼らはそれを我々に伝えてくれた」

「非常に不利な状況の中で、我々は2つのタイトルを獲得した。いうまでもなく、私はバルサの幸運を祈っている」

「選手たちの反応は鳥肌ものだった。私のしたこと全てが物事を引き起こした」

「私をターゲットにし、落ち着いて冷静にすることができなかった。だから、1カ月前に安定を求めた。我々は働きたかったが、受け入れるしかない」

2021年11月にバルセロナの監督に就任したチャビ監督。ロナルド・クーマン監督(現オランダ代表監督)の後任としてシーズン途中で引き継ぎ、9位と低迷していたクラブを2位に引き上げることに成功。2022-23シーズンはラ・リーガとスーペル・コパを制した。

「我々が置かれた逆境の中で、仕事の内容は価値を認められない。9位で到着し、2位でフィニッシュした。昨シーズンは2つのタイトルを獲得した。今年は重要な4つの試合で敗れた。悲しいが、これが私の仕事だ」

結果を残していながらも、最終的には解任されたチャビ監督。自身の発言が不信感を生んだ結末だが、後任監督へのアドバイスを聞かれ、改めてクラブが置かれている財政的な苦境について語った。

「私はすでに言ったはずだ。彼らが困難な状況にあること、そして経済状況が不利であることを伝えて欲しい。新任者は、簡単な仕事にはならない」

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