死去したグレイソン・マレー 両親が声明「彼は愛された」

亡くなったグレイソン・マレー※撮影はツアー2勝目を挙げた今年1月の「ソニーオープン」(撮影/田辺安啓(JJ))

25日に30歳の若さでこの世を去った男子プロゴルファー、グレイソン・マレーの死因が自殺だったことが分かった。父エリックさん、母テリーさんが26日に声明で「PGAツアー、ゴルフ界からのサポートに感謝したい。グレイソンにとって人生は決してやさしいものではなく、彼は自ら命を絶ったが、今は安らかに眠っていると信じている」と発表した。

マレーは2017年「バーバゾル選手権」でツアー初優勝を飾った後、アルコール依存症との闘いなどを経て、今年1月「ソニーオープン」で7年ぶりに優勝。6月には「全米オープン」(13日開幕/ノースカロライナ州パインハーストNo.2)出場も控える中、前週の「チャールズ・シュワブチャレンジ」を第2ラウンド途中で棄権していた。

エリックさん、テリーさんは「この24時間、息子が亡くなった事実を受け入れようと時間を使ってきた。自分たちが受け入れることだけでなく、世の中に向けて発信することも現実だとは思えない。悪夢でしかない」と苦悩を明かした。

チャールズ・シュワブの最終日は選手たちがマレーを悼み、赤と黒のピンバッチをウェアなどにつけてプレーした。両親は「問いたいことはたくさんあるが、ひとつだけ分かることがある。グレイソンは愛されていたのか? イエスでしょう。私たち、きょうだいのキャメロンにエリカ、他の家族や友人、仲間の選手たち、そしてこれを読んでいる皆さんが彼を愛し、寂しく思っている」とコメントした。

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