南ア大統領、総選挙控え雇用対策など強調 与党の求心力低下も

Bhargav Acharya Nqobile Dludla

[ソウェト(南アフリカ) 25日 ロイター] - 南アフリカのラマポーザ大統領は25日、来週の総選挙控え、雇用や国家福祉などの課題に対する取り組みを強化すると述べた。世論調査では、30年間権力を維持する政権与党アフリカ民族会議(ANC)の求心力が弱まる可能性が示されている。

ラマポーザ氏は、29日に行われる総選挙と地方選挙を同国史上最も重要な選挙の一つと位置付けている。

ANCは汚職、高い失業率、経済停滞に直面しており、世論調査によると、得票率が50%に届かない可能性もある。そうなった場合、アパルトヘイト終結時のネルソン・マンデラ政権以来初めて連立相手が必要になる。

ラマポーザ氏は、国内最大の人口を抱えるソウェトのサッカースタジアムで行われた集会で「われわれは何百万という国民の希望と願いを胸に、ここに集っている。力を合わせてより多くを行い、より良い成果を挙げることを宣言する」と訴えた。

同氏は、ANCが雇用促進、生活費高騰への対策、既存の社会保障給付維持、失業者の基本所得支援給付の段階的実施に注力すると述べた。

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