中国企業、日本の建設機械市場に電動化トレンドを注入

中国企業、日本の建設機械市場に電動化トレンドを注入

 【新華社東京5月27日】日本の千葉県・幕張メッセで22日から24日まで、建設・測量生産性向上展(CSPI-EXPO 2024)が開催され、中国建設機械大手の広西柳工機械と徐州工程機械集団(徐工集団)がさまざまな電動式建設機械を携えて初出展し、日本市場に建設機械分野の電動化、スマート化のトレンドを吹き込んだ。

 広西柳工機械は、電動掘削機や電動ホイールローダー、純電動高所作業台プラットフォームなど、屋内から造園・緑化、港湾、発電所、鉱山など幅広い活用が可能な6種類の電動製品を出展した。

 出展チームを率いる同社の曽光安(そ・こうあん)董事長兼最高経営責任者(CEO)は、同社が10年間のたゆまぬ努力を経て電動化やスマート化分野で目覚ましい成果を上げ、その電動式設備は中国や東南アジア諸国連合(ASEAN)、欧州、北米、インドなど多くの市場で普及に成功しており、累計販売台数は5千台を超えたと紹介。今回日本市場に売り込む電動式設備は、ゼロエミッション、低騒音に加え、使用コストの大幅な削減や作業効率の向上が可能だと述べた。

 徐工集団の日本市場事業責任者を務める張熙元(ちょう・きげん)氏は、建設機械製造は日本が伝統的な強みを持つ産業であり、日本の顧客は製品の品質とサービスに対する要求が非常に高く、市場競争が激しいとした上で、ここ数年、中国の建設機械の製造レベルは急速に向上しており、電動化やスマート化の発展で先頭に立っており、企業が続々と日本市場に参入し始めていると説明。世界的に二酸化炭素(CO2)排出量削減のニーズが急激に高まっている今が、中国の建設機械企業にとって日本進出の好機との認識を示した。

 徐工集団は、電動掘削機や電動フォークリフト、電動高所作業車など6種類の電動製品を出展し、スマート、イノベーション、グリーン(環境配慮型)を一体化した電動設備のラインナップが多くの来場者の目を引き付けていた。

 同展示会は土木・建設機械分野の専門展示会で、今年は日本国内および海外から約470社が参加した。このうち中国企業は20社を超え、今回初出展の企業が大半を占める。(記者/欧陽迪娜、李光正)

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