膠東地域最大のエネルギー貯蔵発電所が運用開始 中国山東省

膠東地域最大のエネルギー貯蔵発電所が運用開始 中国山東省

 【新華社済南5月27日】中国山東省栄成市でこのほど、膠東(こうとう、山東半島先端部)地域で最大規模のエネルギー貯蔵能力を持つ京能国際成山220キロボルトエネルギー貯蔵電力ステーションが電力網に接続して運用を開始した。

 同ステーションは同市の好運角観光リゾートエリアに位置する。発電容量は200メガワット/400メガワット時で、同省グリーン(環境配慮型)で低炭素な質の高い発展先行区3年行動計画の重点プロジェクトに位置付けられている。1回の充電で6万世帯の1日分の電力使用量に相当する40万キロワット時の電力を貯蔵でき、最速2時間でフル充電できる。1年間に消化できる新エネルギー電力量は約2億キロワット時に上り、二酸化炭素20万トンの排出削減、石炭約6万4千トン(標準炭換算)の節約に相当する。

 エネルギー貯蔵技術の大規模利用は、新エネルギー発展のボトルネックを打破する有効な手段の一つであり、電力システムの柔軟性を高め、新エネルギーの消化を促し、電力網の安全や電力の確かな供給を保障するなどの面で大きな利点を持つ。(記者/呉飛座)

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