DeNA契約断念のバウアーに韓国メディア熱視線 「公式的にはKBO球団の契約可能」過去に前例...可能性は?

昨シーズンまでプロ野球DeNAプレーしていたトレバー・バウアー投手(33)に韓国メディアが熱視線を送っている。

大リーグ復帰を目指してメキシカンリーグのレッドデビルズと短期契約を結んでいたバウアーは2024年5月26日、レッドデビルズと今シーズン終了まで契約を延長した。

「バウアーのメジャー復帰の意志が強かった」

スポーツ紙の報道によると、レッドデビルズとの契約延長を受けDeNAの萩原龍大チーム統括本部長は、バウアーと今シーズンの契約を断念したという。

大リーグの元サイ・ヤング賞投手のバウアーは昨シーズン、DeNAに所属して19試合に先発し10勝4敗、防御率2.76を記録。シーズンオフの12月1日に自由契約選手として公示されるも、DeNAはバウアーの代理人と契約交渉を続けていた。

DeNAがバウアーとの今シーズンの契約を断念したとの報道を受け、スポーツ朝鮮(WEB)は、バウアーの韓国プロ野球(KBO)入りの可能性に言及した。

同メディアは5月26日に「KBO行きの可能性はない? バウアー契約延長、横浜は断念宣言した」とのタイトルで記事を公開した。

記事ではバウアーの日米での活躍に触れ、「横浜はバウアーとの再契約も推進したが、バウアーのメジャー復帰の意志が強かった。バウアーは何度もラブコールを送ったが、メジャーリーグの球団は手を出さなかった。結局シーズン開幕間近になってもチームが見つからなかったバウアーは、メキシコリーグのディアブロス(レッドデビルズ)と契約することになった」と解説した。

「公式的にはKBOリーグの球団との契約も可能」

そして、「バウアーは公式にはKBOリーグ球団との契約も可能だ」とし、過去に大リーグ、メキシカンリーグを経てKBO入りした選手の例を挙げ、バウアーの動向に注目した。

同メディアが前例として紹介したのはキューバ出身のヤシエル・プイグ外野手(33)だ。

プイグは大リーグのロサンゼルス・ドジャース、シンシナティ・レッズなどでプレーし132本塁打を記録。その後、メキシカンリーグのベラクルス・イーグルスを経て、21年オフに韓国リーグのキウム・ヒーローズに移籍した。キウムでは1年間プレーし、打率.277、21本塁打、73打点を記録した。

記事ではこのような背景を踏まえ、メキシカンリーグのレギュラーシーズンは他の海外リーグよりも早い8月上旬に終了するとし、シーズン途中からのKBOリーグ加入に期待を寄せた。

「バウアーが今シーズン、メジャーリーグ復帰を目指していた時からファンの間では『韓国行きの可能性』の噂が流れていた。また現在、外国人選手の交代や怪我による一時的な代替を検討している球団がバウアーを連れてくるのではないかという期待感も存在する。2年前、ヤシエル・プイグがキウム・ヒーローズでプレーしたように、バウアーのKBOリーグ行きに対する根拠のある希望だ」

バウアーは今シーズン、メキシカンリーグで7試合に先発して5勝0敗、62奪三振、防御率1.50を記録している。

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