拾ったクレジットカードで300ウォン決済…女子高生が称賛された理由=韓国

拾ったクレジットカードの持ち主を探すためコンビニで300ウォン(約34円)のあめを決済した女子高生らの心温まるエピソードが伝えられた。

JIBSによると、今月19日午後9時21分ごろ60代の男性ハンさんは、「クレジットカード決済承認、300ウォン一括、〇〇コンビニ」という内容の携帯電話メッセージを受け取った。

クレジットカードの手数料か何かだと考え気にしていなかったハンさんは、翌日になって服の中にあるべきクレジットカードがなくなっていることに気付き、急いで銀行にクレジットカード紛失申告をした。銀行は、「最後の決済場所はコンビニで、300ウォンの少額」とし、このコンビニに行ってみることを勧めた。

ハンさんはクレジットカードが決済されたコンビニを訪れ、なくしたカードを見つけることができた。クレジットカードはビニール袋の中に小銭300ウォンとともに保管されていた。

どんな経緯があったのか確認するためコンビニ内部のCCTV(防犯カメラ)を見たハンさんは、女子高生2人がコンビニの中を見回し、棒付きのあめ1つを購入した後、店員にハンさんのクレジットカードと小銭300ウォンを手渡したのを確認した。女子高生らはこれらを店員に手渡しながら、「クレジットカードの持ち主が来たら渡してください」と話したと言う。女子高生らはクレジットカードで決済すると使用場所が明記された携帯電話メッセージが持ち主に送られる点を考慮し、このような行動を取ったとみられる。

当時、コンビニに勤務していた店員は、「コンビニに(紛失したクレジットカードを)探しに来るだろうと考え決済をした」とし、「コンビニで働きながらこのような方法は思い付かなかったが、良心的だと思った」と話した。

ハンさんは、「何かを拾得すれば、持ち主を探すよりもごみ箱に捨てたり放置する場合が多いのではないか」とし、「最近の世代には珍しいことで感動した」と当時の様子を振り返った。そして、「連絡が取れれば必ず感謝の言葉を伝えたい」と付け加えた。

このエピソードを聞いたネットユーザーは、「頭も良く、心も良い」、「頭はこのように使うべき」、「誰もこのような奇抜なアイデアは思い付かないだろう」などの称賛があふれた。

© エイアイエスイー株式会社