鹿児島・宮崎に「線状降水帯」発生の恐れ 県単位で発表は全国初 土砂災害や低い土地の浸水などに厳重警戒

きょう気象庁は、こんや~あす日中にかけて、
鹿児島県(奄美地方を除く)と宮崎県で、非常に激しい雨が同じ場所で降り続く
「線状降水帯」が発生する恐れがあると発表しました。

これまで線状降水帯の半日前からの発生予測は、
「地方単位」で発表されていましたが、
今年から「県単位」となり、今回、全国で初めて県単位での発表となりました。

集中豪雨をもたらす「線状降水帯」が発生すると、
大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があります。

今回は、特に夜間の暗い時間帯に線状降水帯が発生する可能性があり、
明るいうちに安全な所に移動するなど、身の安全を守るようにしてください。

今夜~あすにかけて、大陸からのびる前線上の低気圧が九州を通過する見込みです。

この低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、
九州南部を中心に大気の状態が非常に不安定となります。

鹿児島県や宮崎県を中心に、今夜からあすの昼前にかけて
雷を伴った猛烈な雨や非常に激しい雨が断続的に降り、
大雨となる恐れがあります。

今夜からは鹿児島県から宮崎県にかけて、同じような所に活発な雨雲が掛かり続け、
非常に激しい雨が降り続く見込みです。

土砂災害や河川の増水、低い土地の浸水に厳重に警戒してください。

きょうの日中の明るいうちに安全な所に避難するか、
今夜は、家の中でも崖から離れて、
2階以上の高い所でお休みするようにしてください。

また、落雷や竜巻などの激しい突風の恐れもありますので、
雷が鳴ったり、光ったりした場合は、
カーテンをしめて、窓から離れて過ごすようにしてください。

<雨の予想>(いずれも多い所で)
きょう27日(月)に予想される1時間降水量は、
宮崎県 30ミリ
鹿児島県(奄美地方を除く) 50ミリ
奄美地方 30ミリ
あす28日(火)に予想される1時間降水量は、
宮崎県 60ミリ
鹿児島県(奄美地方を除く) 80ミリ
奄美地方 50ミリ
きょう27日(月)正午~あす(火)正午までに予想される24時間降水量は、
宮崎県 250ミリ
鹿児島県(奄美地方を除く) 300ミリ
奄美地方 180ミリ
あす28日(火)正午~29日(水)正午までに予想される24時間降水量は、
鹿児島県(奄美地方を除く) 50から100ミリ
奄美地方 50から100ミリ

線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。

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