クロマグロの価格が急落、1キロ6万3000円→600円に=原因は…―台湾メディア

27日、台湾メディア・中国時報は、台湾でクロマグロの価格が急落し、漁業関係者が当局に支援を求めていると報じた。

2024年5月27日、台湾メディア・中国時報は、台湾でクロマグロの価格が急落し、漁業関係者が当局に支援を求めていると報じた。

記事によると、4月18日の1キロ当たり850台湾ドル(約4100円)だったクロマグロの市場平均価格が2日後には1500台湾ドル( 約7300円)にまで高騰し、21日の初競りでは同1万3000台湾ドル(約6万3000円)という記録的な高値がつき話題となったものの、その後は価格が急落し、今月25日には同125台湾ドル(約600円)まで下がった。一部の漁師からは「1キロ70台湾ドル(約340円)にもならない。それでも政府は助けてくれない」との声も出ているという。

東港区漁業組合の幹部は「1キロ70台湾ドルというのは生食できない加工用の中、低級なもの」としつつ、確かにクロマグロの価格が下落し続けていると述べ、漁獲量の多さに対して冷凍設備が不足していること、主要な消費先であった日本の為替レートが下落していることなどを理由に挙げるとともに、当局に対して大型冷凍庫の設置を補助することでマグロの保存問題解決を促すよう求めた。

また、琉球区漁業組合の関係者も、冷凍庫不足はクロマグロだけではなくタチウオやカジキなどの価格にも大きな影響を及ぼすことから当局に対し冷凍庫の設置支援を求めるとともに、「日本市場はすでに手一杯。政府はもはや日本に頼るべきではない。中国本土市場がなければ立ち行かない」と述べ、中国本土への輸出に向けて行動を起こすべきであるとの見解を示したという。(翻訳・編集/川尻)

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