経済・福祉などテーマに4氏が論戦 糸満市長選向け公開討論会 6月16日投開票

 【糸満】6月16日投開票の糸満市長選に向け糸豊八青年会議所は26日、立候補予定者の公開討論会を市内で開催。2期目を目指す現職の當銘真栄氏(58)、元県議で新人の上原正次氏(68)、前市議で新人の新垣勇太氏(39)、市議で新人の賀数郁美氏(40)の4氏=いずれも無所属=が論じ合った。

 當銘氏は経済振興について「真栄里物流団地や南部病院跡地の整備は新しい町づくりの核だ。400億円の経済波及効果につなげる」と訴えた。

 上原氏は「南部病院が撤退し、地域医療は危機的状況だ。政策の1丁目1番地として(同病院跡地に)夜間救急センターを整備する」と述べた。

 新垣氏は、公有地開発で「維持管理のつけを子や孫に残さぬよう、民間に施設を造ってもらい収益を上げてもらう」と民間の活用を掲げた。

 賀数氏は福祉について「出生数を増やす取り組みが必要。開発ではなく子育てに予算を投じる」とし、真栄里物流団地整備計画の中止を訴えた。

 (岩切美穂)

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