カナダ小売売上高、3月は前月比0.2%減 成長鈍化浮き彫り

Promit Mukherjee

[オタワ 24日 ロイター] - カナダ統計局が24日発表した3月の小売売上高は前月比0.2%減の664億カナダドル(484億1000万米ドル)で、3カ月連続で縮小した。ロイターがまとめたアナリスト予想は横ばいだった。

家具、家財道具、電化製品の買い控えが見られるなど、経済成長鈍化と消費支出への高金利の影響が浮き彫りとなった。

1─3月期は0.2%減。4月は0.7%増とみられている。

CIBCキャピタル・マーケッツのディレクター兼シニアエコノミスト、カースリン・ジャッジ氏はノートで、4月に見込まれる増加はガソリン価格上昇が一因との見方を示した。

3月の小売売上高は9部門中、自動車・部品と建築資材・関連機器以外の7部門で減少。数量ベースでは0.4%減少した。

インフレ鈍化継続と成長低迷で基調的なインフレが緩和された可能性が高いことが示され、カナダ銀行(中央銀行)は6月5日の次回会合で政策金利を引き下げる公算が大きいとみられている。

ガソリンスタンド、燃料店、自動車・部品販売店を除くコア小売売上高は0.6%減少し、コアとしては4カ月ぶりに減少した。

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