【ガーデニング】初夏に咲く青い花9選。「草丈」で組み合わせよう!

気温と湿度がしだいに高くなってくる初夏、庭やベランダには爽やかな青い花がおすすめです。多年草の中からも選べます。ただし、似かよった花ばかりを並べても、あまり魅力的にはなりませんね。草丈や花形で変化をつけ、青色が一層引き立つようなカラーコーディネートで楽しみませんか。

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花色の次は草丈に注目しよう!

人は植物を見るときに、まず花色を認識するといわれます。今回は初夏に涼やかな青い花を選んで、次に注目してほしいのが草丈です。あなたの庭やベランダに秋まで咲き続けるペチュニアやマリーゴールドがすでにあったら、それらとは草丈の異なる青い花を選びましょう。

そうすることで花の高さが重ならないで、どの花もよく見渡せます。また、花の高低差ができることで、庭やベランダが単調にならず、立体感が出てリズムも生まれます。
できれば草丈が約50㎝以上の高性種、膝丈くらいのニーハイ種、20㎝以下のわい性種を組み合わせましょう。

草丈別に選びたい初夏の青い花9選

<草丈が高めの青い花>

ゴージャスな花穂を高く掲げる【デルフィニウム】

暑さに弱い多年草(一年草扱い)
開花期/5~6月

1mを超える茎に八重咲きの花をびっしり咲かせる「パシフィックジャイアント」などと、よく分枝する茎に一重の花を咲かせる「ベラドンナ」系があり、華やかな印象です。原産地が中央アジアや欧州の高山なので、日本では夏を乗り越えられない一年草として扱います。

初夏の日差しに映えて鮮やか【ジャーマンアイリス】

多年草
開花期/5~6月

草丈20㎝ほどのミニタイプもありますが、おもに1mほどに育つ球根植物。春と秋に球根が出回り、開花期に芽出し苗も流通します。多彩な花色の園芸品種があり、華やかなコレクションもできます。暑さ寒さに強いものの過湿に弱いので、庭では乾きやすい場所がおすすめ。

宙に浮く丸い花が視線を集める【エキノプス】

多年草
開花期/6~8月

小花をボール状に集める姿からルリタマアザミとも呼ばれます。シルバーがかった茎葉との対比も美しく、花後に長く残る花がらも楽しめてドライフラワーにできます。暑さ寒さにはともに強く、冬に茎葉が枯れても翌春また発芽。ただし、多湿は苦手です。

<草丈が中くらいの青い花>

切り戻すと半年間も楽しめる【ブルーサルビア】

寒さに弱い多年草(一年草扱い)
開花期/5~10月

多くの仲間があるサルビアで青い花を咲かせるのは1種ではありませんが、ブルーサルビアと呼ばれるのはサルビア・ファリナセア(ただし、白花もあるのが紛らわしいところ)。すらりとした花穂が縦のラインを強調して庭のアクセントになり、切り戻すとわき芽が伸びて次々に花が咲きます。

よく分枝してこんもりした株に【アゲラタム】

寒さに弱い多年草(一年草扱い)
開花期/5~11月

爽やかな青以外にピンクや白花もあり、ふんわりした花姿が特徴的です。暑さに強く、分枝して次々に花を咲かせ、晩秋まで楽しめる嬉しい花。ただし、熱帯アメリカ原産で寒さには弱いので、ほぼ一年草扱いになります。やせ地でも育ち、さし芽で簡単にふやせます。

斑入りの葉っぱも涼やかな【ブルンネラ】

多年草
開花期/4~6月

ワスレナグサに似た愛らしい小花が涼やかな印象です。スペード形の葉も斑入りなどの品種は観賞価値が高く、花後もリーフプランツとして楽しめます。日陰にも強いので、シェードガーデンを明るく彩ります。暑さ寒さには強いものの、冬は地上部が枯れて春に芽を出します。

<草丈が低い青い花>

あふれんばかりに群れ咲く【イソトマ(ローレンティア)】

寒さに弱い多年草(一年草扱い)
開花期/5~7月、9~10月

切れ込みの多い葉を茂らせた株に、パッチリ開く星形の花が群れ咲きます。夏の蒸れを嫌うので一度切り戻すと、秋にまた開花。草丈は低いといっても30㎝ほどになり、コンテナに仕立てるとあふれんばかりの花飾りが楽しめます。寒さに弱いので、一年草として扱います。

横に広がる株を吊り鉢などで【エボルブルス(アメリカンブルー)】

寒さに弱い多年草(一年草扱い)
開花期/5~10月

美しい青色の花が印象的で、アメリカンブルーとも呼ばれます。横に広がるほふく性なので、吊り鉢や脚つきのコンテナに飾ったり、グラウンドカバーにも利用できます。暖地では戸外で冬越しできますが、ほぼ一年草扱い。伸びる茎を切り戻して花数をふやしましょう。

分枝して横に広がる野趣ある低木【ミヤマホタルカズラ】

常緑性低木
開花期/4~5月

よく分枝しながら地面を這うように広がる低木です。冴え冴えした青い花は小さくても目をひきます。ヨーロッパ南西部の水はけよい砂地や林の中に自生するものなので、高温多湿の日本の夏は苦手です。乾き気味に管理して、梅雨前に切り戻して風通しよくします。

青い花を引き立てるカラーコーディネート

青い花を庭やベランダで楽しむときに、草丈に次いで注目したいのが組み合わせる植物の色です。青色の濃淡グラデーションもステキですが、白い花やシルバーの葉ものなどと合わせると、さらに涼しげなやさしい雰囲気になります。

ブルーサルビアに白のペチュニアやシルバーレース

紫に近い花色でしたら、同系色の赤~ピンクとの相性もバツグン。ビビッドで華やかな組み合わせになります。
青や紫の反対色(補色)にあたる黄色やオレンジ色との組み合わせも、お互いを引き立て合ってインパクトがあります。

お気に入りの青い花をいっそう魅力的に見せる花色との組み合わせを工夫して楽しんでみましょう。

デルフィニウムとトロリウス(キンバイソウ)

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