高校生「得意な分野の才能を伸ばす特別プログラム」東京都

得意な分野(理数・芸術)の才能を伸ばす特別プログラム

東京都教育委員会は2024年5月23日、大学などと連携しながら実施している「得意な分野(理数・芸術)の才能を伸ばす特別プログラム」の2023年度の実施状況の報告と、2024年度の開催予定を発表した。

「特別プログラム」は、理数・芸術分野に興味・関心の高い生徒を対象として、視野を広げたり興味のあることを深めたりする高度な教育プログラムを構築し、生徒ひとりひとりの得意分野の才能を伸長し、国内外で活躍する科学者・研究者・芸術家の育成を目指すことを目的としている。

対象は、都立高等学校および中等教育学校(後期課程)に在籍する1学年生徒20名、2学年生徒20名の約40名。生徒は2年間プログラムに参加する。

「理数分野」では、著名人による講演、研究機関など見学、大学教授などによる指導を実施する。2023年度は、数学、物理学、化学、生物学、地学、脳科学、機械工学、情報工学、農学などの分野から11講座開設し、希望する講座を選択して受講、課題研究の内容について「課題研究発表会」で研究班ごとに発表した。

「芸術分野」では、著名人による講演、演奏会鑑賞、美術館などの見学、大学教授などによる指導を実施する。2023年度は、音楽、美術の分野から4講座開設し、希望する講座を選択して受講、指導の内容や制作物などを「指導研究発表会」でグループごとに発表した。

2024年度は、「理数分野」は2024年7月中旬から9月下旬、「芸術分野」は2024年10月下旬から2025年1月下旬の期間、「特別プログラム」の実施を予定している。

なお、東京都教育委員会は、卒業後の進路に向けた支援および卒業後の状況把握のため、新たに「特設のWebサイトの開設によるキャリア情報の提供」「プログラム修了生徒を対象として、対面による交流イベントや、オンラインを活用した個別相談などの実施」「生徒の進路に係る情報を管理、進路支援を行うとともに卒業後の状況を把握する」などを、2024年度から実施するとしている。

中川和佳

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