11ぴきのねこと馬場のぼる展 石ノ森萬画館、6月9日まで

 石ノ森萬画館で特別企画展「11ぴきのねこと馬場のぼる展」が開催中。ロングセラー絵本「11ぴきのねこ」シリーズの原画をはじめ、漫画原稿、スケッチなどを展示して作家・馬場のぼるさんの魅力を紹介しています。6月9日まで。

 馬場さんは1927年、青森県三戸町生まれ。1949年に上京して漫画家デビューし、手塚治虫さん、福井英一さんと並んで「児童漫画界の三羽ガラス」と呼ばれるほど人気を博しました。後に絵本作家として活動を開始。第一作「きつね森の山男」から代表作「11ぴきのねこ」シリーズ、遺作「ぶどう畑のアオさん」まで多くの絵本を発表しています。2001年、73歳で亡くなりました。

 「11ぴきのねこ」シリーズは好奇心旺盛かつ貪欲、ちょっとずるいところもあるけれど、なぜか憎めないねこたちが繰り広げる物語。のびやかな表現とユーモアあふれるストーリーで、長年にわたって幅広い世代に愛され続けています。

 会場では馬場さんによる読み聞かせムービーを上映し、展望喫茶BLUEZONEでは「11ぴきのねこ まんぷくプレート」(1280円、カレー)や「ワインにはタイヤキがよく似合うセット」(600円、飲み物はグレープジュース)などを提供。さらに6月8、9日は人気キャラクター「とらねこ大将」と「ねこ」がやって来ます。

 期間中は石巻市内7カ所を巡るスタンプラリーも実施。このほか、「東北の猫島」こと田代島にもスペシャルスタンプを用意しています。

 石ノ森萬画館の開館時間は午前9時~午後5時(最終入館4時30分)、火曜休館。観覧料は900円(中高生600円、小学生250円、未就学児無料)。

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