NTTデータ関西、「こども相談チャットアプリ『ぽーち』」を私立学校にも提供へ、先着5校限定で導入キャンペーンを実施中

NTTデータ関西は、公立学校を所管する自治体や委託事業者向けに販売している「こども相談チャットアプリ『ぽーち』」について、私立の小学校から高校に向けた提供を5月に開始した。また、私立学校向けの導入キャンペーンを、先着5校限定で11月21日までの6か月間実施する。

「こども相談チャットアプリ『ぽーち』」は、子どもたちが日常的に抱えている悩みや問題を、少し離れた「大人」へ匿名でチャット相談できるアプリ。小学生から高校生をおもな対象としており、小学生・中学生はGIGAスクール端末から、GIGAスクール端末を支給されない高校生は個人のスマートフォンやパソコン、タブレット端末からの利用が可能になっている。

相談開始時は、イラストを用いたアイコンで相談内容をジャンル別で選択できるようになっている。そのため、相談を文章化することが難しい年齢層の子どもでも内容を大人へ伝えやすい。また、簡単に匿名チャットを始められる。

あわせて、記名での「気分・体調のアンケート」機能によって、自身の気分や体調を見える化できる。結果はカレンダー形式で記録されるので、子ども自身や担任の教員にとって振り返りがしやすく、学年主任、教頭といった管理職が各学年の状況や学校全体の状況を確認できる。早期にクラス状況の変化をキャッチすることで、1人の教員だけが問題を抱え込んでしまうことも防げる。

さらに「気分・体調のアンケート」の結果から悩みを抱える子どもの予兆を検知して、アプリから自動で子どもに声をかけられる。自発的に相談をすることが苦手な子どもでも、アプリからの声かけをきっかけに匿名相談チャットを始めやすくなり、その後の相談はジャンルに応じた応談者がアサインされる。

これまでの自治体向けの提供では、公立学校を対象に子どもに関わる問題の早期発見と早期対処を支援してきた。今回の私立学校への提供開始にあたっては、小規模の私立学校でも利用しやすい価格設定としている。

私立学校向けの導入キャンペーンは11月21日まで行われており、先着5校に対して6か月間利用料金を無料にする。

© 株式会社翔泳社