北方四島元島民ら「領土返還あきらめない」 千島連盟が総会

北方領土の元島民らで組織する千島歯舞諸島居住者連盟がきょう札幌で総会を開き、厳しい日ロ情勢が続く中でも諦めずに四島の返還を訴える方針を確認しました。

総会には元島民ら91人が参加しました。2年前のロシアによるウクライナ侵攻をきっかけに四島での墓参や自由訪問が中止を余儀なくされ、高齢化が進む元島民にとっては待ったなしの状況が続いています。

今月14日には千島連盟の松本侑三理事長が鈴木知事らと岸田総理のもとを訪れ、領土交渉の早期再開や交流事業などの実施を要望しました。松本理事長は「まずは政府に墓参の早期再開、安全な実施を求め、今後もこれを中心に強く訴え続けていきたい」と話しました。

ただ、今年中の再開は難しいともみていて、その場合は北方領土近くの海域で船から先祖を供養する洋上慰霊を行う計画だということです。

© テレビ北海道