米下院外交委員長、台湾総統と会談 「兵器納入は間近」

Ben Blanchard

[台北 27日 ロイター] - 台湾を訪問中のマコール米下院外交委員長(共和党)は27日、台湾への兵器システム納入が間近に迫っていると発言、中国軍が先週、台湾周辺で実施した「威嚇的な」軍事演習は台湾の抑止力強化の必要性を示していると述べた。

台湾は防空ミサイル「スティンガー」など米国製兵器の納入の遅れに2年前から不満を示している。

マコール氏は台湾の頼清徳総統と会談後、記者団に「兵器システムについては前進している。もっと早く実現させたいが、実現は間近だ」と発言。

中国が軍事演習については、中国軍の「大艦隊」が米国に非常に強力なメッセージを送ったとし、台湾侵攻にはメリットを上回るリスクがあることを中国の習近平国家主席に示すため、台湾には十分な兵器が必要だと述べた。

「頼総統とはいつものように、台湾が北方の隣国から直面している脅威について、非常に冷静かつ非常に率直に話し合った」とし「抑止力がなく、習主席は大胆で攻撃的な野望を抱いている」と述べた。

中国外務省は、マコール氏ら米議員団が中国の強い反対にもかかわらず台湾を訪問したとし、厳正に抗議したと述べた。

マコール氏は昨年も台湾を訪問。当時の蔡英文総統と面会し、台湾軍への訓練や迅速な武器提供の意向を示した。その後、中国はマコール氏に制裁を科している。

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