GOOD BYE APRIL、日韓ツアー終幕「こんなに友だちになれるとは。また次も一緒に!」<ライブレポート>

GOOD BYE APRILのメジャーデビュー1周年を記念した日韓ツアーの日本公演が、5月25日に東京・新代田FEVERにて開催された。

先月の韓国公演に引き続き、韓国のシンセ・ポップバンドのultramodernistaを迎えた2マンライブ。韓国での共演を経てお互いに音楽的・人間的にもさらに惹かれ合ったという2組によるこの夜は、まずはultramodernistaが1番手で登場。幻想的なシンセサウンドの中にも随所に日本の80’sサウンドのテイストが織り交ぜられ、バンド名のごとく“超最先端”の音楽でフロアを盛り上げる。

続いてGOOD BYE APRILが登場すると、メジャーデビュー曲「BRAND NEW MEMORY」、杉山清貴&オメガトライブのカバー「TRANSIT IN SUMMER」でultramodernistaの熱が残るフロアの温度をさらに上昇させていく。

この日がバンド形態では初披露となる、レゲエ調を取り入れた新曲「Highway Coconuts」では、その高まった熱を海風が吹き抜けるような爽やかさで包み込んでいき、令和の現在進行系のシティポップ/AORサウンドに集まったファンも酔いしれていく。

「今日は集まってくれてありがとう!そしてultramodernista、Welcome to JAPAN!」「正直な話、韓国旅行(※ライブ)が人生で一番楽しかったから、走馬灯を見るときは3日間ちゃんとフルで見ると思う!出発から最後まで。」と、このツアーの充実感を滲ませるメンバー。

韓国公演を経てバンドパフォーマンスの進化の手応えを感じたと口にしていたが、中盤の「夜明けの列車に飛び乗って」「plastic」といったメロウな曲では以前にも増して色気あるムードがバンド全体に漂っており、バンドのグルーヴがより強固になったことが伝わってくる。

5月にリリースされたばかりの新曲「ニュアンスで伝えて feat. ヒグチアイ」もこの日がライブ初披露。美しいコーラスワークが初夏の爽やかな風をまとったメロディーラインに乗った優しい楽曲だが、ライブではそのメロディーとサウンドが更に際立ち、観客も自然と体が揺れていく。

終盤は一気に「FANTASY」「サイレンスで踊りたい」とライブ定番のダンスナンバーで再び会場の熱を高めていき、最後はultramodernistaのボーカル・Hugh Keiceをゲストに迎えて「missing summer」を披露。日本語と韓国語を交互に織り交ぜた(そのどちらにも完璧にコーラスをはめていくドラム・つのけん)、この日ならではのスペシャルセッションは、まさに音を楽しむという音楽本来の魅力を体現した特別な時間となっていく。

アンコールに応えて再びHugh Keiceと共にステージに登場。「(ultramodernistaとは)こんなに友達になれると思わなかった。多分彼らが日本に住んでてもしょっちゅう飲みに行くと思う(笑)。外国の交流とかそういうのじゃなくて、人間として凄く親和性がある。」「また次の予定も作って一緒にやりたい!」と語るほどの関係をこのツアーで築いた2組。

最後はボーカル・倉品がHugh Keiceと共作した「稜線(Ridgeline) feat. Hugh Keice」を披露。ノスタルジックな雰囲気が全面に押し出されている曲からは、この日の終わりを惜しむようなメンバーの思いも伝わってくる。

最後はultramodernistaメンバー全員がステージに登場し、お互いを称え合いながら次の再会を約束してライブは終幕。国境を超えて深い絆で結ばれた2組が今後どんな道を歩み再び再会するのか、今からその時が待ちきれなくなるような一夜となった。

なお、GOOD BYE APRILのメジャーデビュー1周年シリーズは今後も続き、7月7日に名古屋で、7月8日に大阪でワンマンライブの開催を予定している。

◎【GOOD BYE APRIL Major Debut 1st Anniversary 日韓TOUR with ultramodernista vol.2】セットリスト
1.BRAND NEW MEMORY
2.TRANSIT IN SUMMER
3.Highway Coconuts
4.夜明けの列車に飛び乗って
5.plastic
6.ニュアンスで伝えて feat. ヒグチアイ
7.FANTASY
8.サイレンスで踊りたい
9.missing summer (w/Hugh Keice)
En.稜線(Ridgeline) feat. Hugh Keice (w/Hugh Keice)
セットリストプレイリスト公開中:https://dobeatu.lnk.to/GBA_UM

photo credit: 京太郎

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