道新幹線札幌開業延期決定後 渡島トンネルの現場視察 国の有識者会議

開業の遅れが決定した北海道新幹線札幌延伸の一部区間で、遅れの大きな要因の一つとなっている渡島トンネルの様子をきょう、有識者会議の委員が視察しました。

視察したのは北斗と道南の厚沢部町・八雲町にまたがるおよそ33キロの渡島トンネルのうち、新函館北斗駅側に近い台場山工区です。

この工区では2年前の3月、掘削中に土砂がトンネルの中に流入。7カ月以上にわたり、作業がストップしました。再開後は軟弱な地盤を改良するための薬液の注入や、補強などの対策を進めています。

対策のため、この工区では1カ月20メートルほどしか掘削が進まず、工事全体の遅れの大きな原因となっています。有識者会議の森地茂座長は今後の地質次第で工期が長くも短くもなりうるとしました。

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