周辺が渋滞しやすい「交通アクセス」に課題 「統合新病院」候補地 青森自動車道沿いの「外環状線エリア周辺」も検討へ

青森県立中央病院と青森市民病院の統合を巡る動きです。これまで建設候補地として「青い森セントラルパーク」を推す声が多数を占めていましたが、26日に開かれた有識者会議では、青森自動車道沿いの外環状線を新たに調査することを決めました。

有識者会議では、統合新病院の在り方や整備場所について、学識経験者や医療関係者などが議論を重ねています。

整備場所については、4月に行われた青森市の検討委員会で、委員12人のうち8人が「青い森セントラルパーク」が望ましいとしていました。

しかし・・・。

【有識者会議の参加者】
「救急車も含めて車で受診ということは絶対に必要なので、道路アクセスはもう絶対条件だなと思っております」

26日の会議では、「青い森セントラルパーク」について、複数の委員から周辺の道路が渋滞しやすいといった交通アクセスにおける課題が挙がりました。

県立中央病院と青森市民病院の外来患者の通院手段です。送迎を含めて76.7%が自家用車で通院しています。

バスやタクシーを含めると、9割余りが車で通院していて、交通アクセスの良さが必要不可欠です。

セントラルパークの周辺は国道103号の八甲田大橋、県道120号の中央大橋が伸び、何らかの渋滞対策が必要です。

このことから「青い森セントラルパーク」に加え、交通アクセスが良い、外環状線エリア周辺で検討を進めることとしました。

【有識者会議 福田眞作座長】
「もし(外環状線エリアに)候補地がなければ、おそらくこの流れで言いますと、『青い森セントラルパーク』しかないのではないかと考えていますけれども、もし可能性があるのであれば、やはり追求すべきではないかということで、今回そういった方向性を決めさせていただきました」

有識者会議では、8月上旬をめどに整備場所の方向性を示す方針で、2024年度内の決定を目指します。

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