【インタビュー】「強い女、憧れますねぇ」明石家さんまも気にする元モー娘。妹のプロレスデビュー!8月のデビューに向けた本人の今の思いとは

元モーニング娘。の10期メンバーであり女優の飯窪春菜さんの妹で、同じく女優やモデルとして活動している日菜といろがアクトレスガールズに入団。女優や声優からバレエダンサーやプロコンカフェ嬢まで幅広く所属する同団体の、8月14日『アクトレスリング』後楽園ホール公演でプロレスデビューを行う事となった。
この事が明石家さんまさんと飯窪春菜さんのラジオで発表されると、シングルマザーでのプロレスデビューということもあり各マスコミが取り上げ注目度が急増!アクトレスガールズ自体もプロレス界で今注目を浴びており、その期待を一身に受ける事になった日菜といろに今の思いを直撃した。

『日菜といろ』
生年月日:1998年8月2日(25歳)
身長:161cm
体重:46kg
スポーツ歴:フットサル(高校3年間)、野球(たしなみ程度)
使いたい技:宙を舞う技を多めに

――まず、なぜアクトレスガールズ入団を決めたのでしょう
「去年の11月に『プライマリーエチュード』っていう舞台に出させていただいて、そのアフターイベントのときに惡斗さんとご一緒したんです。楽屋が隣で。ずっとSNS見てて『カッコいいなあ、見に行ってみたいなあ』っていう気持ちでお話を聞いてたら、『じゃあ1回見学に来てみる?』って誘っていただいて。それで見に行ってみたら……もう、カッコいいじゃないですか!(笑)小さいころから闘える女性っていうか、アニメの女性でもナミ(※『ワンピース』のキャラ)とかに憧れを持っていて。こういう強みも持ちたいなあという気持ちもあって、『じゃあお願いします』と入団を決めました」

――実際に練習を始めてみて、つらかったことや、イメージと違ったことはありましたか
「『こんなに自分の身体が動かないのか』っていう驚きがありました。先輩たちがすごい簡単そうにやってのけるから『自分にも出来るんじゃないか?』って錯覚しちゃうんですけど、やってみるとメチャクチャ難しくて……。毎日筋肉痛で、いつになったらこの筋肉痛は終わるんだろうって気持ちもあったりして。いつごろに先輩たちのような身体能力が身についてくるんだろうって。デビュー戦までにちょっとでも近づきたいなって気持ちはありますね」

――デビュー戦が聖地・後楽園ホールに決まったことについてはどう思いますか
「そうなんです!(笑)もう怖い!すごいありがたいんですけど、緊張しいですし、本来であればこうして今回みたいに取材していただけるような立場ではないので、変に期待値が高まっちゃってるんじゃないかっていう焦りはありますね。せっかく後楽園ホールでデビュー戦をやらせてもらえるっていうのがあるので、最大限練習したものを全部出しきれたらいいなって思います」

――デビュー戦ではどんな技を使いたいですか?
「コーナー上に立ってみたら、思った以上に高くて……。この場でジャンプして、しかも空中でくるくる回る技を出せるなんてスゴいな?!ってことに気付いた段階なんで、できるようになりたいです。あと2~3ヶ月で。とにかく宙を舞っていたいです!(笑)」

――元々女優として活動はしていらした?
「元々って言っても、本当にここ最近っていう感覚で。ちょこちょこはお仕事させてもらってたんですけど、中学校のときに入った事務所で2年だけ、練習生じゃないですけど演技のレッスンを受けさせてもらっていたんですけど、挫折して。大人になってからまた始めたので、子供もいるし、時間的な部分でも金銭的な部分でも余裕がなかったりしたので。芸能の仕事もこれ一本ってほどにはできていないので、オーディションも自分から『ちょっとその日は厳しいです』って言ったりして、あんまり出られなかったりしたので。今はそんなこと無いんですけど。お芝居も、去年10月が初舞台くらいで。その前には映像の仕事はさせてもらっていたんですけど。初舞台は別のお話があった中でコロナで無期限延期になって、ゲネ(※最終リハーサル)だけやって終わりみたいな(笑)それはお見せすることが出来なかったので、お客さんの前で舞台に立てたのが去年10月が初めてなので、歴としては浅いんですよ。なので、まだ全然緊張しますね、舞台上は。あっ、舞台袖が一番緊張しますね……」

――なぜ人前に立つお仕事をしようと思ったのでしょうか
「ずっとしたかったんですよ。それこそ、小学校1年生のときくらいから。それで中学校入ってスカウトしていただいて、事務所に所属したんですけど、一緒にレッスンを受けていた子が記憶力もそうだし圧倒的すぎて。『あっ、こういう人が業界で輝くんだな。私は無理だな』って思っちゃって。でも、テレビとか映画とか広告とかって、生活してたら絶対目に入るじゃないですか。消えなかったんですよ、ずっと。バイト辞めて就職しようか、この業界に戻ろうかって迷っていたときにまたお声がけいただいて、『最後、もう諦めないぞ』って気持ちでまたこの業界に入りました。ずーっとやりたい気持ちがあったので」

――そういう中で、このリング上での闘いという舞台は当初思っていたものとは違うと思います
「そうですねえ。ただ、なんでもやってみようって気持ちと、知らないまま終わりたくないっていう気持ちがあって。せっかく自分の中に生まれた『カッコいいなあ、素敵だなあ』ってキラキラした気持ちを自分から殺すことは無いなって。自分がちょっとでも惹かれるものがあったら、触れてみてから自分でしっかり判断したいと思って、やることを決めました。“THE プロレス団体”っていうところじゃなくて、アクトレスガールズだから、みんな女優さんたちだし、エンタメショーだしっていうのを聞いて、表現者としてどこまで観客の方を楽しませることが出来るんだろう、どこまで嘘を本当に出来るんだろう、っていう究極的なことに挑まれているじゃないですか。そういうところにも惹かれてやりたいと思いました」

――お子さんもいる中で、怪我のリスクなどの不安はありますか
「不安はありますねえ。不安もありますけど、普通の生活しててもいつ事故に遭うかもわからないし、リスクが高まってしまうことはあると思うんですけど、私はシングルだけど1人じゃないので。姉だったり妹だったり母だったりお父さんだったり、周りの人が支えてくれているので。甘えていると思うんですけどね。不安ですけど、不安じゃないみたいな。ちょっと表現が難しいんですけど……」

――アクトレスガールズでは入場時にキッズダンサーの方がパフォーマンスをされることもありますが、娘さんと一緒に入場したいという気持ちはありますか?
「今は顔出しを絶対したくないというのがあるので、今はちょっと考えられないんですけど、やっていく内にそういう気持ちも芽生えそうですよね(笑)絶対かわいいですもん!(笑)」

――将来的にはお子さんも芸能界に入ってほしいですか?
「私は考えてないです。ただ、娘がやりたいっていうんだったら、私もやりたいことをやっているし、『やりたい』って思った感情を大切にしたいと思っているので、やらせたいですね」

――今回のアクトレスガールズデビューをお姉さんにお話したときにはどういった反応が返ってきましたか
「結構乗り気だった気がする。『えっ!いいじゃ~ん♪』『どこでやるの~?』みたいな(笑)結構軽い、フランクな感じ?私が新しいことをなにか始めるときには基本フランクでいてくれるので、重い話もしやすいんですよ。今回もそんな感じで背中を押してくれました」

――その話が明石家さんまさんに届き、世間を騒がせる形になっていることについて
「まさか、そんなラジオで話されると思ってなかったですし……なんでも言っちゃうんですよ、姉は!(笑)結構なんでも言われてるっぽくて。全然私も聞かないんでアレなんですけど、お姉ちゃんのファンの方から『こんなこと話されてましたよ』ってDMいただいたりとかするので。『また話してんのかぁ?!』みたいな(笑)」

――お姉さんにもデビュー戦は見に来てほしいですか
「う~ん、そうですねぇ……。自分が自信持ててたら見に来て欲しいですね。現段階ではどうにも言えないので。ちゃんとカッコいい姿を見ているので、『カッコいいなあ』って思ってる人に『カッコいいなあ』って思ってほしいというか。自信持てるまでひたすら練習して、自信が持てたら誘いたいと思います」

――それほどお姉さんは大きい存在なんですね
「大きいですね、やっぱりそれは。デカい。言いたくないですけどね?(笑)本人には言わないですけど。一番近い、一番デカい存在なので。やっぱすごいなあ、カッコいいなあって」

――飯窪さんは舞台『終末のワルキューレ』のプロモーションでDDTのリングに上がっていますので、ある意味リングデビューをお姉さんに先を越されている形になっています
「あはははは(笑)そっかぁ~、確かに!(笑)でも、『終末のワルキューレ』と『炎炎ノ消防隊』だけ見に行けて無くて。それ以外の舞台はほぼほぼ全部見たんですけど。……先越されてんのかぁ~……うわぁ~……。でも、こっちが質を上げれば後先関係ないと思うんで(笑)」

――試合自体は日菜さんの方が先です(笑)
「そうですね(笑)立った本数分以上、いっぱいリングの上で試合をさせてもらって、越していきたいと思います。……そっか、先越されてんのかぁ~」

――将来的には姉妹競演もファンの方は期待していると思います
「したいですね~。楽しそう!一緒に仕事もしたいなって思います。でも、それならバラエティがいいなって思います(笑)」

――姉妹でさんまさんの番組に出してもらいましょう
「あはは、お願いします!(笑)」

――しばらくは何をやっても記事の見出しなどに“飯窪春菜の妹が~~”と枕詞のようにつきまとうと思いますが、それについて思うことは
「えっ、いや、事実だし?(笑)でも、“飯窪春菜の妹”って言うなら、写真はこっち(※自分)のを使ってくれって思います(笑)でも、今後は逆になれるように努力したいと思います。“日菜といろの姉”って向こうがなるように、ひたむきに頑張っていきたいと思います」

――“飯窪春菜の妹”として扱ったメディアにもデビュー戦には取材に来てほしいですか
「そうですね。注目度が上がれば上がるだけ可能性も広がるじゃないですか。たくさん広げて欲しいですね。広げていきたい。たくさん仕事したいですね。闘いの仕事も、闘い以外の仕事も。本当にやりたいことがいっぱいあるので」

――芸能のお仕事で一番やってみたい分野はなんでしょうか
「一番は役者やっていたいですけど、色々挑戦する『イッテQ』みたいな。なんでも挑戦できる女性になりたいですね」

――“強い女”としての姿を見せていきたいと
「強い女、憧れますねぇ」

――改めて、デビュー戦に向けての意気込みをお願いします
「意気込みってなんだろうな(笑)本来であれば注目されるような立場ではないので、注目していただいたこのチャンスを逃さないように。誰よりも輝けるように頑張ります!」

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