「百社一首」実業家・渋沢栄一ゆかりの企業66社がカルタに

新しい一万円札の肖像となる、埼玉県深谷市出身の実業家・渋沢栄一が設立に関わった企業を紹介するカルタ「百社一首」が完成し、群馬県内からは群馬銀行が取り上げられました。

「みずみずしい 穂の先輝く 第一に お客様本位 社会の実り」

「受け継がれ 磨いた技術 今ここに 愛と叡智で 貢献す」

この「百社一首」は、7月に渋沢栄一の新しい一万円札が発行されることを記念して、その功績を広く知ってもらおうと出身地の深谷市にキャンパスを置く、埼玉工業大学が企画したものです。

渋沢は「近代日本経済の父」として明治から大正にかけて活躍し、設立や育成に関わった企業は500ともいわれています。

今回は、現在も残る企業のうち66社を「百人一首」になぞらえたカルタにして、それぞれの企業の特徴や渋沢との繋がりなどを読み札に詠っています。

県内でも、富岡製糸場の設立に尽力したことで知られていますが、「百社一首」では、群馬銀行が取り上げられました。読み札は「前橋の 士族有志 設立し 筆頭株主 栄一の従兄」、前橋の士族が中心となり設立され、渋沢の従兄・喜作が筆頭株主だったことが紹介されています。

深谷市の小島進市長は、「現在の私たちの生活にも繋がってる企業だということを知って頂ければ」とあいさつしました。

かるた「百社一首」は、オンラインのほか深谷市内の道の駅などで販売されます。

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