結婚前に「卵子凍結」する者、「人工妊娠しない宣言」も…アラフォー韓国女性スターの“2世”事情

韓国の喫緊の課題は人口減少だ。

2月27日に韓国統計庁が発表した「2023年出生・死亡統計」によると、昨年の合計特殊出生率は暫定値で0.72人と集計され、過去最低を記録した。

経済協力開発機構(OECD)加盟国の平均合計出生率が1.58人(2021年)と出たなか、韓国は唯一の“0人台”という不名誉な記録を叩きだしている。地域別の値も軒並み1を下回っており、人口の約2割が集中している首都・ソウルは0.55で最低値だった。

まさに国の存続に関わる問題。毎年のように出生児数が減り続ける韓国に対して、イギリスのオックスフォード人口問題研究所は過去、「地球上で真っ先に消え去る国は韓国」と指摘したことがあるほどだ。

ただ、妊娠する/しないは個々人の問題のため、一筋縄では行かないだろう。このような時代で、韓国のアラフォー女性芸能人はあらゆる選択を取っている。

5月26日に韓国で放送されたバラエティ番組で、歌手のイ・ヒョリ(45)、ダンサーのモニカ(37)が“2世”に対して、それぞれ異なる考えを明らかにした。

妊娠を諦めたイ・ヒョリ

まず、『ママ、2人きりで旅行に行く?』に出演したイ・ヒョリ、母とともに慶州大陵園に足を運んだ際、幼稚園児たちが改良された韓服で遠足を楽しんでいるのを見て、「子供たちがとても可愛い。あんな娘が一人いたら良いだろうな」と話した。

この発言に対してイ・ヒョリの母親は、「今からでも一人産め」と言ったが、イ・ヒョリは「今は産めない。遅すぎた」と返答。母親は「みんなが努力するだけに、やってみてはいけないと言わなきゃ」としたが、イ・ヒョリは「試験管(人工妊娠)まではしたくない」と打ち明けた。これに母親は、「なぜそう思うのか。そうしてでも子供を一人授からなければならない」と返すも、互いに意見が合わなかった。

(画像=放送キャプチャ)イ・ヒョリ母娘

そんなイ・ヒョリは4年前から妊娠について言及してきた。2020年放送のMBC『遊ぶなら何する?』では、「妊娠計画があるが、赤ちゃんがいなければ冬の活動も共にする。今、漢方薬を飲んでいる」と話していた。この発言に共演したユ・ジェソクとRAINは大きく驚いたが、イ・ヒョリは平気そうに「結婚8年目なので妊娠の話は自然だ」と話した。

以降もイ・ヒョリは、医師から妊娠のために禁酒しろと言われたとして、「家で一杯も飲めずにいる。禁煙しろとも言われた。昼夜を問わず忙しい」と着実に妊娠計画を伝えた。すると昨年、TVING『ソウルチェックイン』では不妊を告白。キム・ジョンミンがイ・ヒョリに、「あなたは赤ちゃんの考えはないの?」と尋ねると、イ・ヒョリは「考えはあるが年齢が高いので思ったより容易ではない」と打ち明けていた。

それから約1年ぶりに2世について触れたイ・ヒョリ。しかし、「試験管施術は望まない」「歳を取ってからは産めない」と明らかにし、子供を持たずに夫イ・サンスンと結婚生活を送るという本音を示した。

未来のための選択をしたモニカ

一方、イ・ヒョリとは違ってモニカは結婚前だが、2世に会うために卵子を冷凍したという。モニカは同日放送のKBS2TV『スーパーマンが帰ってきた』で卵子凍結について言及。「卵子を凍らせるつもりはなかった。元々は子供を産むつもりがなかったから。私は元々、育児はしたかった。他人のための献身と愛を」と口を開いた。

続いて、「悩みが多かった。その悩みで一番大きなものが私の活動だ。私はずっと踊らなければならず、一カ月も体が動かさないといけない。私も子供を産めないかもしれないと思ったが、先生たちからの色々な助言に、公演芸術をする人として“子供を必ず産んでみなさい”と言われた。後々に大きな幸せの一つとなるからと。そして卵子凍結に関心を持つようになった」と説明した。

(画像=放送キャプチャ)凍結について話すモニカ

それとともに、「今すぐ産むことはできないから」として、「すぐ産むというのではなく、“そうなるかもしれないから”に近い。体重も前より8kg増加した」「どうなるか分からないし、それで完全に決心してすぐ病院に行った。すぐに相談を受けたが、言われた通りに卵子採取は難しくなかった」と話した。

夫との2人だけの結婚生活を選んだイ・ヒョリ、結婚前だが未来のために卵子を冷凍したモニカ。多くの視聴者は、2人が各々の状況に合わせて選択した決定なので、尊重されなければならないと応援を送っている。

(記事提供=OSEN)

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