ブナの巨木「マザーツリー」が枯死 世界自然遺産「白神山地」の象徴的な存在 台風で幹折れ芽吹き見られず

世界自然遺産白神山地の象徴的な存在、ブナの巨木「マザーツリー」が、枯れて死んでしまったことが確認されました。

「マザーツリー」は、県道西目屋岩崎線の津軽峠にある幹周り4メートル65センチ、樹齢およそ400年と推定されているブナの巨木です。

白神山地の象徴的な存在として、多くの人に親しまれてきました。

しかし、2018年9月、台風の影響で幹の途中から折れ、30メートルあった木の高さは半分に。

その後、東北森林管理局津軽森林管理署は、経過を観察してきましたが、この春、毎年見られた芽吹きが見られなくなったことから、枯れて死んだ状態「枯死(こし)」と診断しました。

【西目屋村 桑田豊昭村長】
「影響はあるかと思います。しかしながらこれも自然の営みですので、新たなブナの木、またブナの木以外の樹木にも視線を移していただいて、楽しんでいただけたら良いと思っています」

マザーツリーが倒木の恐れがあることから、近くまでの遊歩道を通行止めにしています。

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