弘学聖愛 本塁打の貴田主将「200%の本気度」で頂点奪取 高校野球 春の青森県大会

高校野球春の青森県大会は26日に3位決定戦と決勝が行われました。

3位決定戦は前年の春の王者八戸工大一と39年ぶりに春ベスト4に進出した弘前の一戦。

八戸工大一の先発はU18日本代表候補で、最速144キロ左腕の金渕。弘前はその立ち上がりを攻めます。2本のヒットでチャンスを作ると4番・キャプテンの大鹿の内野ゴロの間に1点を先制します。

八戸工大一はそのウラ、3番・田口がレフトスタンドへの同点ソロ。2年生の一振りですぐさま追いつきます。

3回に1点勝ち越した八戸工大一は5回、弘前のエース桑田をとらえます。4番・金渕、6番坂上のタイムリーでこの回、3点を追加。中盤に突き放した八戸工大一が8対1の7回コールドで弘前を下しました。

【八工大一 金渕光希投手】
「一番は全員で夏優勝することを目標にしているので」
「勝てるピッチャーになっていきたいと思います」

春の決勝戦はセンバツベスト8の青森山田と9年ぶりに優勝を狙う弘前学院聖愛。

先手を取ったのは聖愛でした。1回、ランナーを1塁に置き、2番・キャプテン貴田の高校通算16本目のホームランで2点を先制します。

2点の援護をもらった聖愛の先発・吹田は安定感のある立ち上がりを見せます。伸びのあるストレートが冴え、青森山田打線を寄せ付けません。

すると3回の聖愛の攻撃。ノーヒットでチャンスを作り、3番・2年生の丸岡、4番・2年生の原田、5番・玉熊とクリーンナップの3連続タイムリー。3点を追加し5対0とリードを広げます。

4回、青森山田も反撃開始。春のセンバツで5安打の3番・對馬がヒットエンドランを成功させ、この日初めてのチャンスを演出すると、その後3塁・2塁となって、こちらも甲子園で5安打の5番・吉川が犠牲フライ。木製バットコンビの活躍で吹田から1点を返します。

その後6回に1点ずつ取り合い、迎えた終盤8回。青森山田のエース関がマウンドに上がります。関はランナーを出しながらも気迫のピッチングを披露。逆転を信じ、2イニングを無失点に抑えます。

そのウラ、青森山田は1アウトから6番・蝦名が出塁すると、打席には今大会ホームランも放っている7番・キャプテンの橋場でしたが、ダブルプレーで試合終了。

聖愛・吹田は青森山田打線を相手に8奪三振2失点と完投。聖愛が6対2で勝ち、9年ぶり2度目の春の王者に輝きました。

【弘学聖愛 吹田志道投手】
「しっかりと自分の持ち味である真っすぐを生かせて、そこから変化球でかわせたというのがきょうは良かったと思います」

【弘学聖愛 貴田光将主将】
「東北大会に出場して、いろいろな強豪校と当たるので、そういうところでビハインドをたくさん経験して、夏につなげていきたい」
「チームのスローガンは『本気』というテーマでやってます」
(Q.きょうの本気度)「100%・・・いや、200%です!」

弘前学院聖愛と青森山田が出場する高校野球春の東北大会は、6月14日から宮城で行われます。

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