【大学受験2024】東大、出身地別の合格率「近畿」トップ維持

2024東大入試状況「一般選抜 男女別割合」

SAPIX YOZEMI GROUPによる東大合格を目指す受験生のための総合情報サイト「東大研究室」は、2024東大入試状況「一般選抜 男女別割合」「一般選抜 出身地割合」を公開した。女子志願者数は3年連続で2,000人を超えたが、女子合格者は19.4%と2割を割った。出身校所在地別の合格率は、近畿がトップを維持した。

一般選抜の女子志願者数は2,096人、女子割合は22.2%。2022年度から3年連続で2,000人を超え、女子割合も22%台が続いている。科類別の女子志願者割合は、例年と同様にもっとも高いのが文三、もっとも低いのが理一であった。

一般選抜の女子合格者数は582人。初めて600人を超えた前年度の653人から減少した。合格者の女子割合は19.4%で、1964年以降最高値を記録した前年度の21.8%から下降した。ただし、学校推薦型選抜と合計した女子割合は20.2%で、4年連続で20%を上回っている。

合格率(合格者/志願者)は、男子32.9%、女子27.8%。女子の合格率は過去5年で上下を繰り返しており、2024年度は過去5年間でもっとも低かった。緩やかな低下が続いていた男子は、2024年度わずかに上昇し、男女差が拡大する結果となった。

一方、一般選抜の結果を出身校所在地別にみると、志願者数・合格者数ともに例年と同様に「東京」が最多。「関東(東京を除く)」と「近畿」が増加傾向にあり、特に「関東」は志願者・合格者ともに過去10年で最多となった。「近畿」も2021年度以降、4年連続で志願者が1,000人を超えた。

志願者数・合格者数ともに「東京>関東>近畿」という序列に変化はないが、2024年度は「関東」の合格者が過去20年で最高値だった前年度をさらに上回った。「東京」を含めた関東全域の合格者割合は、前年度の57.6%から59.0%に上昇。ただし、2022年度の60.3%のように関東全域で6割を超えることはなかった。

出身校所在地別の合格率(合格者数/志願者数)は、例年「近畿」がもっとも高く、2024年度も42.5%と、全地域で唯一4割を超える合格率だった。「中部」も全国平均(31.7%)を上回る34.9%。「関東」は29.6%、「東京」は30.9%と、いずれも全国平均を下回った。

東京を除く「関東」について、東大研究室は「地元の有力大学が比較的少ないことから学力上位層の多くが東大にチャレンジし、志願者数や合格者数は増えているものの、合格率としてはやや低めの結果にとどまっているとも考えられる」と分析している。

2024東大入試状況ではこのほか、「学校推薦型選抜」「一般選抜 志願状況」「一般選抜 第1段階選抜」「一般選抜 最終合格者最低点・平均点」「一般選抜 現浪別割合」を掲載。詳細は、東大研究室のWebサイトから見ることができる。

奥山直美

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