マカオ、2024年1QのMICE開催件数が31.2%増の307件に…ノンゲーミング業界にもたらした収益は5割超増

2024年4月に開催された「マカオ国際ツーリズム(産業)エキスポ」会場の様子(資料)=2024年4月26日(写真:澳門貿易投資促進局)

 マカオ政府統計・センサス局は5月27日、今年第1四半期(2024年1〜3月)にマカオで開催されたMICE(会議・研修、インセンティブ活動、国際・学術会議、エキジビション)に関する統計を公表。

 今年第1四半期のMICEイベント開催件数は前年同時期から31.2%増(+73件)の307件で、内訳はコンベンション289件、エキジビション12件、インセンティブ活動6件。同局によれば、今年第1四半期にMICEイベントがマカオのノンゲーミング業界にもたらした収益(推計)は約9億パタカ(日本円換算:約176億円)で、前年同時期の6億パタカ(約117億円)から5割超の増加となり、その要因としてMICE目的旅客によるマカオでの消費増を挙げた。

 今年第1四半期のコンベンションの開催件数は30.2%増(+67件)の289件、参加者数は39.1%増の3.4万人(延べ、以下同)。規模については50人以下が主(146件、全体の50.5%)となったが、200人以上の増加度合いが最も大きく、前年同時期から58.6%増の46件に。会期は4時間以上が57.4%を占める166件、4時間以下が42.6%の123件。エキジビション開催件数は2件増の12件、入場観衆数は18.3%減の14.3万人。エキジビションの出展者数は979(うち海外からが38.8%)、バイヤー等の専門観衆数は4305人(同50.5%)で、それぞれ海外からが占める割合が32.2ポイント、39.5ポイント上昇。インセンティブ活動の開催件数は4件増の6件で、参加者数は31.5%減の1575人。MICEイベントの参加者・観衆数は11.5%減の17.8万人で、エキジビション観衆数の減によるもの。

 テーマ別では、ビジネス・貿易・マネジメントに関するものが全体の41.4%を占める127件で最多だった。次いで、金融が12.7%の39件、ITが11.7%の36件、医療・健康が8.5%の26件。

 なお、同局がMICEイベントがマカオのノンゲーミング業界にもたらした収益(推計)を発表するのは今回が初めてのことで、経済効果を明らかにする目的があるとした。

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