「とても残念で悲しい」海自大湊統合巡る発言の質問状回答にむつ商工会議所が見解 市長「自民党本部で再確認」

海上自衛隊大湊地方隊の統合に関する、江渡聡徳衆議院議員の発言を巡る動きです。自民党などに提出した質問状の回答に対して、むつ市とむつ商工会議所が見解を示しました。

【むつ商工会議所 内田大輔会頭】
「これについて、とても残念で悲しい気持ちであります」

事の発端は、江渡衆議院議員の発言です。

【江渡聡徳衆議院議員】
「今回の法案改正によって大湊の総監部、これがなくなる形になる」
「地域全体として頑張っていこうという盛り上げがなければ、そのことが実を結ばないという、ある一つの事例となるのではないのかなと思っています」

自衛隊法の改正で、海上自衛隊大湊地方隊が横須賀地方隊へ統合する動きについて「県や地域の活動が少なかったため」といった趣旨の見解を示したのです。

これに対し、むつ商工会議所を始めとする市内8つの団体が16日、自民党などに対して質問状を提出しました。

津島青森県連会長は、一連の発言内容は「県連としての考えではない」と示していました。

むつ商工会議所は、24日の江渡衆議院議員が「私は地元のことを第一に考え、働いた」などの発言を受け。

【むつ商工会議所 内田大輔会頭】
「海将ポストの維持と基地の機能維持については、江渡議員ならびに国会議員の成果であった。組織改編に至ることになったのは地元の努力不足。江渡議員の気持ちはそのようであります」

さらに、質問状を送った自民党本部と防衛省からの回答は「事実関係を確認できていないことから、回答は困難」というものでした。

【むつ商工会議所 内田大輔会頭】
「確認ができないほど、地方記事として小さくさまつなことなのでしょうか」
「同党の議員の方々でも、防衛政策の根幹に触る部分で意見の相違があるようです」
「地域の要望活動が足りなかったのか、この1点、防衛省には改めて確認をさせていただきたいと思っています」

また、むつ市の山本市長は。

【むつ市 山本知也市長】
「明らかに地域のこうした絆や、私たちの気持ちをないがしろにするものであり、他の地域との比較において、私たちの地域を論じることは、分断をもたらすものだと感じております」

山本市長は、早ければ今週か来週中に、防衛省や自民党本部へ直接赴いて、再確認するとしています。

© 青森朝日放送