【This is MLB ④】ホームランボールがポップコーンにヒット! その後にまさかのサプライズ

開放感抜群のグラウンドを目の前に、ビールを片手にナチョスやポップコーンなどの球場グルメをつまみながら楽しむのがMLBの定番スタイル。球場で食べるグルメの味は格別だが、ホームランボールの行方には注意が必要だ。

5月21日(日本時間22日)、フィリーズの本拠地シチズンズバンク・パークで行われたレンジャーズ戦の8回、1対3とリードされているレンジャーズの攻撃で打席に立ったのはコリー・シーガー。対峙するジェフ・ホフマンが投じた初球を捉え、打球は右中間スタンドに向かって伸び、ボールは跳ね返ってフィールドへ。インプレーかホームランか……。

打ったシーガーは二塁でストップしたが、審判がビデオチェックを行い、判定はホームランに。打球は右中間スタンド最前列のファンが持っていたナチョスの皿を直撃し、そのままナチョスと一緒にグラウンドへ落下したのだ。

5月25日のフェンウェイ・パークでは、ポップコーンが犠牲になった。3回、ブリュワーズのウィリアム・コントレラスがレッドソックス先発のカッター・クロフォードの2球目をはじき返すと、打球はグリーンモンスターを越えるホームラン。そしてその打球が、ファンのポップコーンを粉砕した。

その後、ポップコーンの持ち主は、試合中に中継のレポーターからインタビューを受け、新しいポップコーンを受け取った。ここまでで十分、「This is MLB」と言えるシーンだが、MLBはそれでは終わらない。

コントレラスのこの2ランアーチが決勝点となり、試合後にインタビューを受けている途中に話題はポップコーンに。空のポップコーンのバケツを手にしたコントレラスはそこにサインを書き込んだ。そして、フィールドに招かれた持ち主のファンの元へ。記念撮影も行われた。

失意のホームランから、まさかのうれしいサプライズ。これぞまさしく「This is MLB」だ。レッドソックスのジャージをはおる熱狂的な「レッドソックス・ファン」としては、殊勲打を放たれた敵チームの選手からのプレゼントは微妙な気分かもしれないが、忘れられない試合になったことは間違いないだろう。

MLB観戦時には、ボールの行方に注意しながら、グルメをしっかり守ることも忘れてはならない。しかし、もしも被害にあったときには、うれしいサプライズが待っているかもしれない。なぜなら、それが「This is MLB」だから。

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