東急のDXの今後の課題とは?

株式会社L is Bの代表である横井太輔氏がパーソナリティを務めるラジオ番組「L is B presents 現場DX研究所」(文化放送 毎週月曜日20:00~20:30)

5月27日放送には、先週に引き続き、東急株式会社 URBAN HACKS VPoEの宮澤秀右氏をお迎えし、DXに関する今後の課題や理想の働き方などについて詳しくお話いただいた。

松井佐祐里アナ(パーソナリティ)「DXに関する今後の課題は何ですか?」

東急株式会社 URBAN HACKS VPoEの宮澤秀右氏「リアルを中心とした個社最適のビジネスモデルをお客様中心のビジネスモデルにしていくです」

L is B代表・横井太輔氏(パーソナリティ)「詳しく教えてください」

宮澤「東急株式会社は連結子会社で130社の事業を抱えております鉄道事業、バス事業、不動産事業、ストア事業、百貨店事業といろいろあります。デジタルが来る前の世界というのは、そういった事業が自分たちのビジネスを自分たちの範囲で一生懸命やっていくことで、利益も生み出せてきましたしビジネスモデルが成り立ってました。ただ、東急株式会社として事業単体で勝負できていく世の中ではなくなってきています。我々の強みというのは、生活に必要とされるサービスを沿線を中心として一通り網羅できていること。お客様の生活の流れがいろんなお客様にそれぞれにあります。それをデジタルのサービスを使うことによって、より便利なものに変えていく。ただ電車に乗っていることの体験を突き詰めるっていうことではなくて、お客様のライフサイクルライフステージに応じたサービスをどういうふうにデジタル、ITを使って提供していくか、ここに対するチャレンジなんだと思います」

横井「今、取り組まれているサービスにはどんなものがありますか?」

宮澤「例えば、東急カードプラスというアプリケーションがあります。東急カードのユーザーさんを中心としたアプリケーションで、今までのそのカードの使い方というのは、例えば給料日の後に請求が来て、今月これだけ使っちゃったなと使ってしまったことの振り返りのために使われてました。そこを発想の転換として、お客様が商品を楽しんで使っていただくことをサービスの基軸にしたんです。コアな機能として東急沿線に住まれている方が、自分が好きなジャンルだったり、自分が住んでいるエリアを登録することによって、各社のおすすめサービスをそのアプリ上で見られるようになったんです。そういったものを最適化することによって、お客様にそのサービスが本当に刺さる。使ってもらうことによって、またファンになって新しい所を探しに行く。そういうようなコミュニケーションをお客さんと取りたいと考え、変革を行っています」

松井「宮澤さんが思う理想の働き方を教えてください」

宮澤「シンプルです。自分が楽しいなって思うことをやってる時が、一番成果が出ると思います。これは仕事だけじゃなくて、楽しいな、面白いなって思うことでやろうっていう気になる。自分たちがやっている開発、サービス、ソフトウェアを作ることで、楽しいなと思える環境をどう作るか?それが私のメインの仕事だと思ってます」

横井「私も全く同感で、よく頑張ろうって言いますけど頑張ってるうちは駄目で、面白いと思うと、頑張らなくてもできちゃうんですよね」

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