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岡山市は27日、し尿処理施設・一宮浄化センター(同市北区一宮)改修工事の契約金額を巡り、受注業者から追加の工事費2億9千万円を求める訴訟を岡山地裁に起こされ、1億7千万円の解決金を支払って和解すると発表した。市の対応について地裁から過失を指摘されたためという。
市によると、当初の工期は2015年12月~19年3月。市は設計段階から民間発案を求める性能発注方式で行い、受注企業は市が参考で示した施工案を基に着手した。
16年8月ごろ、市の案では工事が難しいことが判明。方法を切り替えたところ、工期が2年3カ月間延長し、受注企業は追加費用を求めて提訴した。施工方法の変更などについて市は「性能発注方式では契約に含まれる」と主張したが、地裁から「性能発注の適用範囲の解釈が適切ではない」との指摘を受けたという。
市は解決金を盛り込んだ補正予算案を編成し、早ければ6月10日開会予定の定例市議会に提出する。
市環境施設課は「支出が増え、市民に負担をかけることを深くおわび申し上げる。同様の事案を起こさないように細心の注意を払っていく」、受注企業の水ing(すいんぐ)エンジニアリング西日本支店(大阪市)は「現時点ではコメントを差し控える」としている。