川崎の60代女性が1億6千万円被害…森永卓郎さん名乗る投資話、神奈川県警が詐欺事件で捜査

宮前署

 神奈川県警宮前署は27日、川崎市宮前区の60代女性が、経済アナリストの森永卓郎さんを名乗る人物からLINE(ライン)で架空の投資話を持ちかけられ、現金約1億6200万円をだまし取られたと発表した。署は交流サイト(SNS)上で著名人に成り済ますなどした「SNS型投資詐欺」とみて捜査している。

 署によると、女性はLINEに掲載されていた投資広告をクリックしたところ、森永さんを名乗る人物からLINEグループに誘われた。さらに同グループ内で、別の投資運営会社の社員を装う人物から投資アプリをダウンロードするように指示され、今年1月15日から4月8日までに、指定された15口座に17回計約1億6200万円を振り込んだ。

 5月23日に女性が「何かと理由を付けて、現金がおろせない。さすがにおかしい。詐欺ではないか」と宮前署に相談して発覚した。女性は消費者センターや弁護士にも相談していたという。

 署は「投資広告からLINEグループに誘導する手口は強く詐欺を疑ってほしい」と警戒を呼びかけている。

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