【リーグワン】ブレイブルーパスがワイルドナイツとの接戦を制し初栄冠。TMO判定が明暗を分ける

リーグワン2023-24シーズンのプレーオフトーナメント決勝が5月26日、国立競技場で行われ、東芝ブレイブルーパス東京が埼玉パナソニックワイルドナイツを24-20で下し、初優勝を果たした。

前半は両チーム譲らず、ワイルドナイツがPGで先制するも、ブレイブルーパスもすぐさまトライで逆転。前半を10-6とブレイブルーパスのリードで折り返した。後半に入っても赤いジャージーが勢いを維持し、WTBジョネ・ナイカブラの2連続トライで点差を広げる。終盤、ワイルドナイツも猛追を見せ一時逆転に成功するが、すぐさまブレイブルーパスも取り返す。最後までワイルドナイツは食い下がったが、TMOによるトライ取り消しもあり、そのまま試合終了。24-20でブレイブルーパスが勝利した。

WTBマリカ・コロインベテのシンビン、TMOによるトライの取り消しなど、ワイルドナイツにとってはレフリーの微妙な判定が響いたように見えたが、ロビー・ディーンズHCは「今回の結果にはまったく関係ありません」と言い訳せず。「前半はお互いにプレッシャーを掛け合っていたのですが、相手のほうにリターンが大きく、それが最終的な差になってしまったのではないかと感じています」と振り返った。

ブレイブルーパスのトッド・ブラックアダーHCは粘り強さを発揮したチームを称賛、リーチ マイケルキャプテンはブラックアダー体制での5年間の積み重ねがようやく実を結んだと喜びを語った。

プレーヤー・オブ・ザ・マッチはチームの3トライ全てに絡む活躍を見せたブレイブルーパスのナイカブラにおくられた。埼玉パナソニックワイルドナイツ、クボタスピアーズ船橋・東京ベイに次ぐ、リーグワン3チーム目の優勝となったブレイブルーパス。5万6,000人を超える大観衆の前で繰り広げられた熱戦は、日本ラグビーの新たな歴史の1ページを刻んだ。

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