【香港】4月の輸出11.9%増、3カ月ぶり2桁増[経済]

香港政府統計処は27日、香港の4月の輸出額が前年同月比11.9%増の3,787億3,900万HKドル(約7兆6,100億円)だったと発表した。2カ月連続のプラス成長で、3カ月ぶりに2桁増となった。最大の輸出先である中国本土向けが2割増と全体をけん引した。

国・地域別では、本土向けが21.3%増の2,232億8,300万HKドル。2位の米国は17.1%増の276億7,600万HKドル、3位の台湾は2.8%増の118億8,900万HKドル、4位のベトナムは22.1%増の106億1,800万HKドルと上位がいずれもプラスを維持した。一方、日本は9位で13.5%減の64億8,600万HKドルに落ち込んだ。

輸入額は全体で3.7%増の3,889億3,300万HKドルとなり、輸出同様2カ月連続のプラスだった。最大の出荷元である本土からが5.7%増の1,757億3,200万HKドルと堅調。2位の台湾からは19.6%減の378億5,600万HKドルと低迷したが、3位のシンガポールは45.1%増の332億3,500万HKドル、4位の韓国は47.9%増の250億7,100万HKドルと大きく伸びた。日本は5位で、0.6%増の181億8,600万HKドルと小幅な伸びにとどまった。

4月の貿易収支は101億9,400万HKドルの赤字となった。

1~4月の累計では輸出額が前年同期比11.9%増の1兆4,344億6,500万HKドル、輸入額が6.9%増の1兆5,283億9,800万HKドル。貿易収支は939億3,200万HKドルの赤字となった。

政府報道官は今後について、地政学的緊張と金融引き締めによる不確実性はあるものの、外需が継続すれば香港の輸出は一層改善すると指摘した。

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